USJ ページ26
オールマイトに息絶えてほしいと言った敵。
敵が何か動き出そうとした瞬間、切島と爆豪くんが前に飛び出た。
「その前に俺たちにやられることは考えてなかったか！？」
黒いモヤが揺れる。
「危ない危ない…そう生徒といえど優秀な金の卵」
「ダメだどきなさい二人とも！」
簡単に倒せるはずもなかった。
13号先生の叫び声と共に目の前が真っ暗になった。
「え…？」
モヤに包まれそうになる直後、轟くんの背中が見えた。
「みんな！！！」
散らして殺す。
私たち生徒へ対する敵の目的。
黒いモヤが視界から消えたと同時に地面に落下。
「わああ！！？」
ドサッと着地失敗。
痛い体を起こすと目の前に轟くんがいた。
「散らして殺す…か」
その轟くんのまた前、氷で拘束された敵たち。
…何が起きてる？？
一瞬の出来事に混乱する頭。
「言っちゃ悪いがあんたらどう見ても個性を持て余した輩以上には見受けられねぇよ」
「こいつ…！！移動してきたとたんに…本当にガキかよ…いっててて…」
ま、まじで？？
今誰よりもダサいのは私だろう。
そんな自分の体を起こして轟くんを見た。
「轟くん…」
チラッと私を見て敵に視線を戻す。
「なあ…このままじゃあんたらじわじわと身体が壊死してくわけなんだが
俺もヒーロー志望そんな酷え事はなるべく避けたい」
なんだろう、これ。
轟くんのほうが敵っぽい。
「あのオールマイトをやれるっつう根拠…策って何だ？」
「俺らは知らねえ！！」
「実行役は別だ…教えたからもういいだろ！？」
それ以上は本当に知らないみたいで。
「どうするの？」と轟くんに目線を送った。
「コイツらはここに拘束しておく」
壊死…
敵を放って元に戻ろうとする轟くん。
「まって、私も行く」
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作者名：ちらす
| 作成日時：2021年11月13日 1時
