脇役女子が主人公 (ページ24)

今日:41 hit、昨日:147 hit、合計:444,217 hit

USJ ページ24

「でもAの個性も人気出そうだな！しかもそのコスチュームだしな」

「お姫様みたいで可愛いわ」

切島と梅雨ちゃんに話を振られて驚いた。

「確か見た目重視ならしいじゃん、なんで？」

電気にそう聞かれて自分のコスチュームを見る。

「私の憧れ、ホークスなんだ」

「ホークス？ホークスってあの…」

「うん、空を見上げた時、ホークスの赤くて大きい翼がよく見えるでしょ」

だから私も目立つように背中に大きな青いリボンをつけて、印象に残るようなコスチュームにした。

「私がホークスを見て安心するみたいに、誰かが私を見て安心してくれたらな…って」

「憧れの形なんだね」

デクの言葉に笑って頷いた。

「そう言えば気になってたんだけど…っA…さんってご両親元ヒーローだったりする？」

「え、そうだよ…よく気付いたね」

「いや、はは…ヒーロー好きで…」

まさか気付く人がいるとは。

「まじで！？誰！？」

「なんて名前！？」

みんなが騒ぎ出す中、ちょうどバスが到着。
会話は終了した。

「すっげー！！！USJかよ！？」

大きな建物の中。
みんなの興奮気味の声が響く。

水難、土砂、火事…色んな演習場がひとつの空間にあるらしい。

それを説明してくれた13号先生。

「僕がつくった演習場です
その名も…ウソの災害や事故ルーム(U S J)！！」

USJだった。
名前はアレだけど…凄いなあ、さすが雄英。

こんなのがここだけじゃなく他にもたくさんあるんだから。

「えー始める前にお小言を一つ二つ…三つ…四つ」

増える…どんだけ言う気。

話長いのやだなあ…なんて思ってたけど13号先生の話はちゃんとしてた。

簡単に人を殺せてしまう個性だからこそ言える。
13号先生だからこその話。

「この授業では…心機一転！人の命の為に個性をどう活用するかを学んでいきましょう

君たちの力は人を傷つける為にあるのではない
救ける為にあるのだと心得て帰って下さいな」

13号先生、素敵なヒーローだ。
なんか、相澤先生やオールマイトより先生っぽいなあ。

呑気にそんな事を思った瞬間だった。

「一かたまりになって動くな！！
13号！！生徒を守れ」

事件の始まりは。