脇役女子が主人公 (ページ14)

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戦闘訓練ページ14

そして始まった戦闘訓練。
一組目はA対D。

因みに私は轟くんとだった。
轟くんイケメンだけど関わりにくいからなあ。

「爆豪って戦闘能力高いよな」

待機組はモニターで演習を見る。

「爆豪くんって顔怖いね」

「それ本人に言ったらキレられんぞ」

隣にいる赤髪の…誰だったっけ。
名前を思い出そうとしてると私の顔を見て笑った。

「俺、切島鋭児郎」

「え」

「名前分かんねえ顔してたぞ」

まさか顔に出てたとは。
謝って自己紹介すると知ってるって言われた。

「つーか、俺ら会ったこと…あ、あん時はあれだったか」

「え？なに？」

「いや、なんでもねえ！よろしくな、妖花」

「Aでいいよ、そっちのが好きだから」

切島、良い人そう。
体鍛えてんのかな、バキバキ。

モニターに目を移すけど何喋ってるのか全く分からない。

「アイツ何話してんだ？定点カメラで音声ないとわかんねえな」

「小型無線でコンビと話してるのさ！
持ち物は+建物の見取り図」

あと確保テープ。
相手に巻きつけると捕らえた証明になるらしい。

「制限時間は15分間で"核"の場所はヒーローに知らされないんですよね？」

「ヒーロー側が圧倒的に不利ですねコレ」

「相澤くんにも言われたろ？アレだよせーの！」

オールマイト筆頭にプラスウルトラを叫ぼうとした瞬間、青山くんが遮った。

「あ、ムッシュ爆豪が！」

青山くんの名前はすぐ覚えた。
アピールすごいもん…

モサモサくんが爆豪くんの足を確保テープで捉えた。

個性も使わずに爆豪くんと渡り合ってる。

「すげえなあいつ！！」

「入試一位と！」

一旦爆豪くんから離れた。

使えばボロボロになる個性みたいだけど…生身であの爆破相手するなんて。

「なんかすっげーイラついてる」

怖いな爆豪くん…
顔がもう毎日イライラしてそうだもん。

「あのふたりって中学一緒なんだっけ？」

切島にそう聞くと頷いた。

「そうだったはずだぜ」

「いじめっ子といじめられっ子って感じかな」

「まあ、そうだろうな」

「でも爆豪くんも余裕無さそう」

いじめてる側なのに苦しそう。