脇役女子が主人公 (ページ34)

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体育祭前ページ34

爆豪くん目立ち方じゃなくて成長の仕方教えてくれたなあ…

「A、考え事？」

「んーん…解決したとこ」

響香にそう返して鞄を持った。
さ、帰ろ帰ろ。

帰って研究ね。

「何ごとだあ！！？？」

ドアの前でお茶子ちゃんがそう叫んだ。
近づくと大量の人、人、人。

「出れねーじゃん！何しに来たんだよ」

「敵情視察だろザコ」

ザコ。
そう言われた峰田の顔が面白くて笑いそうだった。

「敵の襲撃を耐え抜いた連中だもんな。
体育祭の前に見ときてえんだろ」

そっか、体育祭他の組とだもんね。
入学式なかったし初対面だ。

「意味ねえからどけモブ共」

「知らない人の事とりあえずモブって言うのやめなよ！！」

爆豪くんと飯田くん相性悪いよね。
って言うか、爆豪くんがだいたい悪い。

「どんなもんかと見に来たがずいぶん偉そうだな。
ヒーロー科に在籍するやつは皆こんななのかい？」

「ああ！？」

いや、爆豪くんだけですが。
とコソッと呟くとお茶子ちゃんが吹き出した。

「こういうの見ちゃうとちょっと幻滅するなあ」

でしょうね。
さすがにヒーロー志望には見えないもん。

でも私は爆豪くん意外と好き。

「普通科とか他の科ってヒーロー科落ちたから入ったってやつけっこういるんだ知ってた？」

ああ、この人絶対ヒーロー科落ちたんだ。

「体育祭のリザルトによっちゃヒーロー科編入も検討してくれるんだって

その逆もまた然りらしいよ…」

それってつまり、あれだよね。
相澤先生お得意の除籍…

「除籍やだ…」

「除籍！？」

ガタガタ震える私とお茶子ちゃん。

「敵情視察？少なくとも俺は調子乗ってっと足元ゴッソリ掬っちゃうぞっつー宣戦布告しに来たつもり」

こ、この人やばい。
初対面で爆豪くんにここまで言える…！？

私なら怖くて無理。

「隣のB組のモンだけどよぅ！！」

大胆不敵な彼に驚いてると切島くらい大きな声の人がズンズン進んできた。

「敵と戦ったっつっうから話聞こうと思ってたんだがよう！！
エラく調子づいちゃってんなオイ！！」

うわ、キャラ濃い！顔濃い！
B組か…B組…そういえば回原くんに会ってないなあ。

「本番で恥ずかしい事んなっぞ！！」

ストレート…