脇役女子が主人公 (ページ17)

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戦闘訓練ページ17

放課後の教室。
みんなで訓練の反省会をしてた。

そう言えば、あの大怪我の緑のモサモサくんは保健室にいるらしい。

「クソデクが…！」

すれ違い様に爆豪くんが言った言葉。
モサモサくん…デクって名前なんだ。

「おお緑谷来た！！おつかれ！！」

切島のデカい声でみんながワッと集まる。
一方的な自己紹介？始まってるけど。

「麗日今度飯行かね？何好きなん？」

「おもち…」

アイツここでもナンパしてんのね。
電気の言葉に適当に返したお茶子ちゃんがデクくんを見るなり駆け出した。

「電気振られたね」

「A…今度飯行こうぜ」

「ねえ何その私でもいっかみたいな…やめて」

「つーか、お前彼氏いるつってたけどまだ続いてんの？」

「彼氏？？」

彼氏…あ、ああ…あの時の。
頭の中にはいるけど。

「あれ嘘だよ」

「嘘！？なんで！」

「だって…面倒くさそうだったから」

「ひっでぇ…ショックだったんだからな！」

私以外にも女はたくさんいます。
てか、ナンパしてんだから誰でもいいでしょ。

「Aー、そろそろ帰るけど一緒に帰る？」

「あ、帰る！」

響香に呼ばれて鞄を持った。

「じゃあね、電気」

「もう帰んの？気をつけてな！」

廊下に出るとお茶子ちゃんと梅雨ちゃんと三奈が窓に張り付いてた。

「どうしたの？」

「なんか男の因縁ならしい」

声をかけると三奈がニコニコしながらそう返した。
男の因縁…？

窓の外を見ると幼馴染ズとオールマイト。

「男の因縁…なんだ」

よく分からないけど。
…帰ろ。

「じゃ、ウチら帰るから」

「また明日ね」

3人に別れを言って歩き出す。
戦闘訓練、これからもあるんだろうなあ。

楽しみなような怖いような…

でも頑張らなきゃ。