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呼び方なんてなんでもいいのだけれど、五条さんが「先生」を希望するならば、と私はすぐに「わかりました」と頷く。
そう呼んでほしい所以は、「私が初めての弟子だから」とのこと。
つまり、五条さん自身を律するためにそう呼んでほしいらしい。
五条「外野二人、何も言うなよ」
家入「言わねーよ」
五条「よし。で、今日はAの術式についてなんだけど。この前やったやつ、やってみて」
「はい！」
「この前やったやつ」というのは、五条さん―――改め、先生と２人で修行をした時に偶然出すことができた術式”のようなもの”。
通常、４歳〜６歳で力が目覚めるらしいのだが、私はかなり遅いらしく、才能がないんじゃないかと不安だったのだが―――
その術式”のようなもの”を出した時に先生が「心配しなくていい、やっぱりAは凄い才能の持ち主だった」と豪語してくれたので安心していた。
それを硝子さんと傑さんの前でやってみせろと先生が言うので、私は深呼吸をして集中する。
「じゃあ、あの木に向かってやりますね」
五条「うむ」
家入・夏油「「…？」」
「―――えいっ！」
――――ビュウゥウウッ バキバキッ
家入・夏油「「……！？」」
五条「お？この前より威力上がってね？」
「そうでしたか？少し掴めてきたような気がします」
家入「今のは…？」
夏油「まさか…」
五条「今のがAの術式。多分、地力を操れるものだ」
夏油「それは…！」
家入「マジで？噂には聞いたことあるけど、本当にそういうのあるんだ…五条の無限に近い感じでしょ」
五条「無限が最強だけどな」
家入「小学生相手に張り合うなよガキ」
夏油「まあまあ。…というか、扱い方や呪力によっては本当に最強に成り得る能力だな」
五条「無限が最強だけどな」
家入「小学生相手に張り合うなよガキ２回目」
硝子さんが真顔で先生にツッコミを入れる姿を見て、私は思わず笑ってしまった。
最強に成り得る、という傑さんの優しい言葉も嬉しくて―――。
でも、傑さんの表情は暗いように見えた。
五条「っつーわけで！その力をどんどん操れるようにしていくのがミッションね」
「えと、またお人形を持ってビデオを見なきゃいけないんでしょうか？」
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作者名：佐々 | 作成日時：2021年1月20日 13時
