検索窓
今日:6 hit、昨日:1 hit、合計:147,324 hit

気づき ページ12

2007年7月中旬。




2週間前に3級呪霊を倒してから、自分の呪術が何なのか明確に分かってきた。



自然界にも呪力というのは発生していて、それを操ることができるのだ。



そして、硝子さんに反転術式の説明を聞き、なんとなく挑戦してみたところ、自分の傷を治すことに成功した。





五条「……マジ?」



「…?」




それを先生に報告すると、サングラスを外して「信じられない」という表情。




「私の解釈、間違ってますか?呪力はそもそもマイナスの力だから、マイナスである呪力を体内で掛け合わせて、それがプラスの力になる」




五条「いや、合ってるけど。合ってるけど…その解釈をして、すぐやってみようと思ってできたわけ?」




「…はい。普通はできないんですか?」




五条「A、ナチュラルボーン煽リストだね」




「なちゅ…?」




五条「…俺でさえできたの1年前だぞ」




先生がボソ、と呟いたのを聞き逃さず、私は少し嬉しく思った。



確かに、硝子さんも驚いていた。

「え?今の説明で理解したの?」と。



もしかしたら、他の人にできないことを私ができたのかなと思ったのだが、先生は神妙な表情で考え込んでいる。




「…先生?」




五条「あ?ああ…悪い。うん、これは素直に凄いことだよ。ただ」




ただ…、なんだろう。


私は気になって先生を覗き込む。





五条「…いや、いい。Aが気にすることじゃない。でもその能力のこと、俺以外に知ってる人はいる?」




「硝子さんと…あとその時、傍に傑さんもいました。会話には入ってこなかったけど」




五条「傑と硝子だけ?ああ、そうか。まだ担任にもAのこと話してねーんだよな、俺」




私は喜んでいたけど、先生は嬉しくないみたいで。


つい不安そうな顔をそのまま出してしまった。


すると、すぐに先生は私の頭を撫でた。




五条「悪い。Aの力を知ったら、上の連中がすぐにでもAのことを呪術師として働かせるような気がしてさ。俺はまだ、Aを表に出したくないんだよな」




「…上って?」




五条「上層部。呪術師も政治家みたいに色々あんだよ」




「そう、なんですか…」




五条「まあとにかく、反転術式ができるってことは凄いことだから、自信持っていい。先生がご飯に連れて行ってあげよう」




「ほんとですか!やったぁ!」




五条「何がいい?」



.

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (154 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
547人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

この作品にコメントを書くにはログインが必要です   ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:佐々 | 作成日時:2021年1月20日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。