五条悟を変える女の子 ページ1
2007年4月
なぜ?
ガキは恐怖にまみれた顔で俺を見ている。
血に染まった室内。無惨な最期を遂げた両親。
こんな現場は、もう慣れた。
慣れていないことはただ1つ。
このガキのもつ呪力量が、その辺にいる呪術師と比べてとんでもないということだ。
しかし、本人はそのことに気づいていないらしい。
「おとうさ… お母さんっ……」
ユサユサと遺体に触り、泣き叫ぶ。
俺はガキを横抱きにして、スタスタと歩き現場を離れた。
「…何!?なんなの貴方…っ離して!」
五条「ウルセーなぁ。俺は五条悟。呪術師だ」
「ジュジュ…?」
五条「お前、名前は?」
「祇園……A」
五条「あそ。A、これからお前は俺のとこでその呪力をコントロールする術を学んでもらう」
「……じゅ りょく?」
なんでこんな面倒なことをしようと思ったのか、わからない。
ただ直感だった。
こいつはとんでもない呪術師になる。
そう、きっと俺と傑に並ぶくらいの―――最強の呪術師になる、と。
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作者名:佐々 | 作成日時:2021年1月20日 13時