うちの弟が大変お世話になっております【名探偵コナン】

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『人生経験の差ってヤツですね』

安「クスッ)そうかもしれませんね。
Aさんから見たら、僕なんておじさんですから。
そういうAさんは、今まで恋人は？」


子供扱いですか。
最近多くない？

それに、そこ聞く？
年齢=彼氏いない歴ですけど何か？

彼氏どころか、
告白されたこともありませんけどねっ！


絶対に言いたくない！！！！！
きっとバカにされるし！


『おじさんって;そんなわけないじゃないですか。そういえば、安室さんっておいくつなんですか？』

安「年を言うのは些か抵抗がありますが;29ですよ」

『うそっ！！25歳位なのかと;
あ、でも29はおじさんじゃないですよ』


奇跡のベビーフェイス！！！
びっくり！


安「お気遣いありがとうございます。
最も僕としては、Aさんの事のほうが知りたいですがね」

『さっき、一番最悪なのは無関心なことだって言ったじゃないですか』

安「残念ながら、好きな方のことを知りたいと願うのは男の性ですし、願わくば好きな方の初めての男になりたいものですよ」

『ふーん。男心もフクザツですね。
よく、女は最後の女になりたがるって言われますけど……

…私は、初めてを共有したいです。

とはいうものの、大人な余裕を持ってる方には憧れます。
でもそれって、多彩な人生経験から成せるものですよね。

結局のところ、理想と現実は違うということです』

安「ほー。非常に認めがたいですが、察するに思い描く方がいるのでは？」


思い描く人…？
私の理想は…


『父……ですかね』

安「工藤優作氏…ですか」

『えぇ。格好良くて、優しくて、頭がいい。
自慢の父です

私が弟やコナンくんを可愛がる理由って、純粋に可愛いっていうのも勿論ありますが、二人が父に似ているからだとも思います』

安「なるほど。お父上で安心しました。
ですが、工藤優作氏を超えるのには骨が折れそうですね」

『父を超えるような人が現れたら、私からプロポーズしますよ』

安「ほー。それは良いことを聞きました」




そう言うと、カウンター越しの安室さんが身を乗り出し、耳に唇を寄せた。





安「覚悟しておいてください？






奪ってみせますよ。
Aさんと初めてを共有する権利をね」






言い終わるといつもの笑顔を浮かべてカウンターの定位置に戻った安室さん。





あれ、なにこれ。
わたし地雷踏んだ？


オウンゴールってやつ？
いやいや、まだゴールしてないしっ
まだってなんだ？！
いやむしろ、ゴールって何処？








『あはははは。
や、やだなぁー。安室さんったら

あは、あははははは』






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