うちの弟が大変お世話になっております【名探偵コナン】

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『センチメンタルってヤツですね』

赤「そんな大それたものじゃないさ。30年以上生きてるといろいろあるものさ」

『子供扱いですか？』

赤「まさか。子供にバーボンは勧めんよ」


揺れる翡翠色の瞳

いや、揺れてるのは私の方？
熱いのはきっとアルコールのせい。



『……か』

赤「？」

『良いんじゃないですか？』

『FBIだし、置かれてる状況から私なんかが想像すらできない過酷な場面に出くわしてるはずですし。
過去を振り返ったり、故人を偲んだりして…

って、差し出がましいですね。
すみません。どうやら酔ってしまったみたいです。先にお暇しますね』


あーフラフラする。
やっぱり揺れてるのは私の方だったか;



赤「大丈夫か？」

『はい、大丈夫です」


気づけばグラス4、5杯は飲んでる…
酔うはずよね;
…あ、酔ったついでにもう一言


『赤井さん？

バーボン、ご馳走様でした。
また誘ってください。
できれば、今度はジャパニーズウイスキーでお願いします///

じゃあ、おやすみなさい』





パタン


あぁーもう無理
フラフラするー
お風呂は今日は無理
明日にしよっと

久しぶりにポアロのコーヒー飲みたいし、新ちゃんにも会いたいし…

レモンタルトでも作ってあげようかなぁー

そんな暢気なことベットの上で考えてる内に、視界はブラックアウトしていった。








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一方赤井はというと…


パタン。



赤「はぁー……」




年甲斐もなく火照る頬
グラスを当てると、中の氷が鳴いた



酒…？

まさか、普段の比じゃない。




無自覚か？

だとしたら末恐ろしい…
　



自然と上がるこ口角








隠す必要は………




　…ない。









赤「まさか、ここまでとはな…」








工藤夫人から連絡があった当初は先が思いやられると感じた共同生活は、存外悪いものではないようだ。



赤井一人いる部屋に氷の鳴く声が響いた。









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