彼の前で泣いてみた ページ6
【山本祥彰】
「僕、覚悟決めたよ。」と告げる彼に「え、」と小さく声に出した貴女。
「覚悟ってなんの?」と問うと彼は「好きな人に告白する覚悟。」と返します。
好きな人がいたなんて聞いてない、彼に恋人が出来たら私が抱いていた山本さんへの恋心はどうなるの、と目頭が熱くなる貴女。
涙が零れ落ちないように、声が震えないようにと必死で声をかけようとすると「Aちゃん」と彼に名前を呼ばれます。
「Aちゃん、ずっと前から好きでした。僕と付き合ってくれませんか。」と続けて告げられた言葉に遂に涙が零れてしまった貴女。
「なんで、」と呟く貴女の涙を指で掬いながら「ずっとアプローチしてたのに気づいてくれなかったじゃん。」と微笑む彼。
「幸せにするので付き合ってください。」ともう1度告げられた言葉に「私もずっと前から好きでした、よろしくお願いします。」と貴女は頭を下げるのでした。
【渡辺航平】
「こうちゃん、ごめんね」という貴女の言葉を彼は知らん振り。
些細なことで貴女と彼は喧嘩をしてしまい、それきり彼は口を聞いてくれなくなったのです。かれこれ1時間この状態が続いており貴女は泣きたい気持ちでいっぱいでした。
「本当にごめんなさい。ねぇ、仲直りしようよ。」と涙声で言うと貴女が泣きそうな事に気付いたのかやっと彼がこちらを見てくれます。
「また2人で仲良くしたいよ。」と遂に零れた涙をそのままにして言う貴女に慌てた様子で近付いて来た彼は「僕の方こそごめん!」と頭を下げて謝ってきます。
「無視はやりすぎたし泣かせるなんて思ってなかった。僕の方こそごめん!」と告げた彼に「じゃあ仲直り、」と貴女は抱き着きます。
「全然構ってくれなかったんだからこれくらい良いよね?」と彼を見上げて言う貴女に彼は困ったように笑うのでした。
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いろ(プロフ) - 今更すみません!とても素敵な作品ですね…!皆さんの特徴を捉えていて凄いなあと思いました…!!(本当に今更ですみません…!) (2020年4月3日 2時) (レス) id: 5fbef9d1c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:色彩 巴花 | 作成日時:2019年7月20日 23時