442Hzの純情 (ページ2)

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彼とクイズ対決してみたページ2

【河村拓哉】

「ねぇ!何で1点も取らせてくれなかったの!?」手加減してくれても良かったじゃん、河村さんの馬鹿！と彼の肩を掴み揺さぶる貴女。彼はされるがままになっています。
何の抵抗もしない彼を見て痺れを切らした貴女は手を止め「言い訳とか有ったら聞きますけど、何か無いんですか？」と彼に聞きました。
彼はじっと貴女を見て「負けたくないってのも有ったけど、問題が解けなくてAちゃんが困ってる所とかちょっと可愛かったので。」と返し目を逸らしてしまいます。
そんな理由で？と思った貴女はむっとしながら「そういうの大人気ないって言うんですよ？」と言いますが「うん、知ってる。」と返ってきた答えに溜息を吐いてしまいます。
「河村さんペースが掴めないからやり辛い」と告げると「そんな簡単に主導権は渡せないよね～」とまた間延びした声。
その言葉にまた対抗心を燃やしてしまうくらいには河村さんにのめり込んでるんだな、と貴女は実感するのでした。

【須貝駿貴】

「ねぇ、手加減しないでって言ったじゃん。」そうむくれる貴女を彼は困ったように笑いながら見ています。
つい先刻行われたクイズ対決で彼は貴女がボタンを押すまで少しもアクションを起こさず、ましてにこにこしながら貴女を見続けていたのです。貴女の怒りは爆発寸前でした。
「だって私より分からない訳ないじゃん、何で手加減したの。私は本気の勝負がしたかったのに！」と彼の肩を思い切り叩いた貴女。「痛い!」と聞こえた声は知らん振りです。
目を合わせようとしない貴女に彼は「本当ごめん!!一生懸命考えてるAが可愛くて…」と手を合わせて謝りました。
その言葉に顔を赤らめた貴女がまた彼を叩くまで後数秒。