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「俺はふっかを幸せにしたい。」
「…照のその気持ちだけで十分だよ。」
深澤は煙草の火を消して微笑む。
その笑みに岩本はつい見惚れる。
「1つだけ聞かせてほしい。」
「いいよ。何でも質問してよ。」
「今更だけど、俺はともかく、何であの8人なの？」
「愛を教えてあげたいから。」
「…愛？」
「ふふっ、照もだよ。」
そう言うと屋上から去って行った。
(…俺が「愛」を知らない？それに他のメンバーも知らないというのか？)
岩本も少し経って降りると臨時収入にテンションの上がるメンバーたちが居た。
「報酬イェーイ！！」
「なあなあ、佐久間くん、回らないお寿司行こう！」
「佐久間くん、康二くんが行くなら俺も行っていいっすか？」
「じゃあ、康二と目黒と阿部ちゃんと俺！」
「もう俺は強制なのね。」
「阿部ちゃんは不可欠だから。まあ、それは良いとして他のメンバーはどうする？」
宮舘はチラッと渡辺を見る。
渡辺が「悪いけど、今日はパス」と告げると宮舘もそれに同調した。
「照とふっかとラウールは？」
「僕、行きます！」
「ラウ、行っておいで。」
「ラウールは行くって事で、ふっかもパスかー。残念。」
「じゃあ、俺もパス。ラウール、コイツらが調子に乗って勧めてきてもお酒はダメだからな。」
「はい！なるべく早く帰って来ますね！」
「じゃあ、5人で行きますかっ！」
5人が出て行った後、Barには4人が残る。
「じゃあ、俺と涼太、帰るから。」
渡辺は宮舘の手を取り、鞄を持って帰る気満々の様子。Barの片付けや料理関係の仕事を全て済ませていた宮舘は渡辺に困惑しながらも岩本と深澤に帰る意思を伝えようとする。
「…後は任せた。」
「うん、2人共、お疲れ。」
「お疲れ、舘さん、翔太。」
2人きりのバーカウンター。
ノスタルジックな雰囲気が漂う中、お洒落なジャズミュージックをかけながら、岩本が深澤にハイボールを振る舞う。
「やっぱり、照の作るハイボールは配合が良くて美味しいな。」
氷とグラスが当たる音が響く。
しゅわしゅわと弾ける炭酸。
「長年、一緒に居たらさ、ふっかの好みくらい、簡単に分かるようになるよ。」
「それって俺、褒められてんの？」
「褒めてるよ。」
「まあ、それならいいけどさ…。俺にもプライドっていうか、そんなに簡単な奴とは思われたくないな。でも、照なら別に気にならないけどね。」
そう言うとグラスを傾け、口を拭う。
その仕草に岩本は衝動に駆られ、唇を重ねた。
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赤雪(プロフ) - ぴょんさん» ぴょんさん、コメントありがとうございます！その言葉が励みになります！ダークなスノをこれからもお楽しみ下さいませ！ (2020年1月1日 21時) (
レス) id: 0a305638c7 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！ドラマ化して欲しいくらいです！！！笑更新大変だと思いますが頑張って下さい！ (2020年1月1日 18時) (レス) id: dd2c5f7863 (このIDを非表示/違反報告)
赤雪(プロフ) - ショナモンさん» ショナモンさん、コメントありがとうございます！そう言って頂けて光栄です！自分のペースになってしまいますが、なるべく早く更新できるように頑張りますので、これからも宜しくお願いします！！ (2019年12月28日 23時) (レス) id: 0a305638c7 (このIDを非表示/違反報告)
ショナモン - はじめまして！コメント失礼します、このお話すごくおもしろくて好きです！一気読みしちゃいました。これからも更新楽しみにしてます！ (2019年12月28日 23時) (レス) id: 59745c2bc4 (このIDを非表示/違反報告)
赤雪(プロフ) - ぴょんさん» ありがとうございます！！ぴょんさんの言う通り、次はめめこじをピックアップしますので、続きをお待ち下さいませ！これからも作品を宜しくお願いします！！ (2019年12月21日 17時) (レス) id: 0a305638c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤雪
| 作成日時：2019年12月16日 21時
