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「涼太、何があった？」
「……父さんのお墓参りに行ったら、マフィアに囚われていた…それだけ。」
宮舘は手をさすり、身震いし、まるで思い出したくないといった感じ。
「涼太がそう言うならそうなんだろうけど…。」
「俺は謹慎だから…もう…いい。」
宮舘は俯いていた。
それでも、向井は納得いかず、宮舘に問いかける。
「ダテ、何か理由があるんやろ？」
「…逃げる時に沢山のマフィアの人間を倒した…だから、ボロボロ。でも…俺の身体は…元々、ボロボロだから…。」
やはり、宮舘はいつも通り、多くを語らないが、顔を上げたと思えば、目をキョロキョロと泳がせている。
「…康二、俺の事なんか気にしなくていいから…仕事…した方がいい…みんなも…。」
宮舘はみんなが自分を見つめているこの構図が、どうも落ち着かないらしい。
「…ダテ。」
「でも…俺を心配してくれて…ありがとう。みんなが元気で…嬉しい。俺の処遇は…みんなに任せる。どうなろうと…自分の行いやみんなの判断に…悔いはないから。」
「分かった。舘さんの処遇は8人で決める。答えが纏ったらちゃんと伝えるから。」
「ありがとう…ふっか。」
深澤を訝げに見る渡辺と向井。
其々が宮舘を想うからこそ、意見が食い違う。それがもどかしい佐久間と阿部。
岩本と目黒とラウールは複雑そうである。
「…翔太…康二。」
その張り詰めた不穏な空気を察し、渡辺と向井の名前を心配そうに呼ぶ宮舘。
「舘さんは意識が回復したばかりで疲れてるんだから、寝かせた方がいいんじゃないかな？」
「俺もそう思います。」
阿部の提案に目黒が賛成する。
他のメンバーもそれには揃って頷く。
宮舘は「ありがとう」と言うと静かに眠りにつく。他のメンバーがその場から少し遠ざかり、間を開けてから深澤が小さな声で宮舘の処遇について意見を述べる。
「…俺は警察に関わる人間だからこそ、安易にマフィアと接触してはいけないと思っている。Snow Manはそんな組織ではダメなんだ。」
「涼太だって接触したくて、わざわざ、規則を破ってまで単独行動をして行った訳じゃない。あいつはあくまで父親のお墓参りに行っただけだ。そもそも、何で俺らの事がマフィアに知られているんだよ。そこからじゃないのか？」
「翔太、あまりふっかだけを責めんな。」
「そこが俺らにも分からないポイントなんよ！Snow Manの情報が漏れるなんてあり得んやろ。」
沈黙が流れる。
そして、疑心暗鬼になるメンバーたち。
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赤雪(プロフ) - ぴょんさん» ぴょんさん、コメントありがとうございます！その言葉が励みになります！ダークなスノをこれからもお楽しみ下さいませ！ (2020年1月1日 21時) (
レス) id: 0a305638c7 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！ドラマ化して欲しいくらいです！！！笑更新大変だと思いますが頑張って下さい！ (2020年1月1日 18時) (レス) id: dd2c5f7863 (このIDを非表示/違反報告)
赤雪(プロフ) - ショナモンさん» ショナモンさん、コメントありがとうございます！そう言って頂けて光栄です！自分のペースになってしまいますが、なるべく早く更新できるように頑張りますので、これからも宜しくお願いします！！ (2019年12月28日 23時) (レス) id: 0a305638c7 (このIDを非表示/違反報告)
ショナモン - はじめまして！コメント失礼します、このお話すごくおもしろくて好きです！一気読みしちゃいました。これからも更新楽しみにしてます！ (2019年12月28日 23時) (レス) id: 59745c2bc4 (このIDを非表示/違反報告)
赤雪(プロフ) - ぴょんさん» ありがとうございます！！ぴょんさんの言う通り、次はめめこじをピックアップしますので、続きをお待ち下さいませ！これからも作品を宜しくお願いします！！ (2019年12月21日 17時) (レス) id: 0a305638c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤雪
| 作成日時：2019年12月16日 21時
