＊ ページ14
「さ、佐久間！？」
「…やっほぉー阿部ちゃん♪」
「どうして、場所が分かったの？」
「俺のパワー、なめんなよ。まあ、それはともかく、ふっかたちに無断でバイトしたらダメじゃーん。塾講師って先生を目指してた阿部ちゃんにはめちゃめちゃ向いてるバイトだし、時給も高いけどさー、ふっかの命令があるんだからダメなものはダメでしょー？」
阿部は動揺を隠せない。
何せ佐久間は勿論の事、他のメンバーにも内緒で塾講師のアルバイトをやっていたからだ。
阿部は佐久間を引っ張り、人の居ない裏道に引き連れて行く。
「痛い痛い！阿部ちゃん、意外と力あんねー！」
「何で来たんだよ。」
「えー、それ聞くー？スマホ見てみなよ。ふっかたちから凄い数の着信、来てるでしょー。依頼が来たのに阿部ちゃんの姿は見えないし、電話をかけても出ないから心配してたんだよ。それで喧嘩して気まずい中、俺が嫌々、来たって訳。てか、このバイトの事、俺には全部、お見通しだかんね！」
「こんなの佐久間には関係無いでしょ。昨日だって言ったじゃん。俺の邪魔しないでって。」
「…俺からしたら、自分の夢を追い掛ける事に夢中で皆んなに迷惑かけるのはナンセンスだね。それじゃあ、昔と変わらないじゃん。」
佐久間は呆れていた。
ムードメーカーとしての佐久間の影はなく、純粋に阿部に対する失望した目。
「俺は一度、阿部ちゃんに力を貸したよねー。今考えるとやり方がえげつなかったけど、阿部ちゃんが俺を信頼していたから助けてあげた。でも、今は何か違うなー。自分勝手な行動して振り回されるのは俺や阿部ちゃんが大好きな他のメンバーたちだよ。」
佐久間が至極真っ当な意見を述べた。
阿部は苦し紛れに話す。
「…その…さ、佐久間だって情報屋やってるじゃん。」
「あーその話、する感じー？もう足洗ってるよ。その頃の技術は今もあるけど、報酬は貰ってないから。後、その力はSnow Manの為にしか使わないって決めたからさ。」
「…そ、そうなんだ。」
「そうだよーん。阿部ちゃんと出会った時はバリバリやっていて偶々、俺が唯一信頼できると思った阿部ちゃんが苦しんでいたから助けたの。俺に対する期待過多はダメよ。ふっかたちにはちゃんと謝ってね、阿部ちゃん。」
佐久間は阿部から離れた。
阿部は佐久間の背中を黙って見る事しか出来ず、掴もうとした手だけが宙に残っていた。
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赤雪(プロフ) - ぴょんさん» ぴょんさん、コメントありがとうございます！その言葉が励みになります！ダークなスノをこれからもお楽しみ下さいませ！ (2020年1月1日 21時) (
レス) id: 0a305638c7 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！ドラマ化して欲しいくらいです！！！笑更新大変だと思いますが頑張って下さい！ (2020年1月1日 18時) (レス) id: dd2c5f7863 (このIDを非表示/違反報告)
赤雪(プロフ) - ショナモンさん» ショナモンさん、コメントありがとうございます！そう言って頂けて光栄です！自分のペースになってしまいますが、なるべく早く更新できるように頑張りますので、これからも宜しくお願いします！！ (2019年12月28日 23時) (レス) id: 0a305638c7 (このIDを非表示/違反報告)
ショナモン - はじめまして！コメント失礼します、このお話すごくおもしろくて好きです！一気読みしちゃいました。これからも更新楽しみにしてます！ (2019年12月28日 23時) (レス) id: 59745c2bc4 (このIDを非表示/違反報告)
赤雪(プロフ) - ぴょんさん» ありがとうございます！！ぴょんさんの言う通り、次はめめこじをピックアップしますので、続きをお待ち下さいませ！これからも作品を宜しくお願いします！！ (2019年12月21日 17時) (レス) id: 0a305638c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤雪
| 作成日時：2019年12月16日 21時
