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翌日。
「依頼でやんす！」
佐久間が皆んなの前に飛び出す。
岩本はその後ろから佐久間の情報を補う。
「依頼主は殺しじゃなくて社会的に抹殺してほしいそうだ。ネットで炎上させて会社をクビにさせるとか、そういうヤツがいいんだってよ。」
「へぇー。じゃあ、デジタル系は頭の良い阿部ちゃん担当だな。佐久間、伝えてくれ。」
深澤がバトンを渡すが、佐久間は「えー」といつもなら喜んでやるのだが、少し嫌そうである。
「佐久間くん、頑張ってやー。」
「そうですよ、佐久間くんが話しかけないと。」
向井と目黒が深澤の援護射撃をする形に。
ラウールは静かに佐久間に注目している。
「分かったよ。」
そう言うとスマホを取り出し、電話をしてみる。
「繋がらないなー。」
「阿部はすぐに出てくれるタイプなんだけどな。」
「佐久間くんからの着信を拒否しているとか？」
ラウールが純粋無垢な声で言う。
その発言が佐久間に酷く突き刺さる。
「…こうなったら。」
佐久間は飛び出す。
岩本はデジャブだと内心、思っていた。
佐久間はインターネットカフェに立ち寄る。そこでパソコンを器用に扱う。
「…阿部ちゃんのスマホのGPSを起動…っと。これで阿部ちゃんの居場所が丸分かりー。」
佐久間は意外にもパソコンが得意。
主に趣味のアニメ関係ばかりなのだが、こういうデータ関係も出来るのである。
「…学習塾の先生なんかやっちゃってー。」
阿部のスマホは学習塾にあるのだ。
どうやら、密かにバイトを始めたらしい。
不本意ではあるが、佐久間はその学習塾の前まで足を運んだ。
「どうもーアニメオタク兼Snow Manの佐久間大介でーす。此方に阿部亮平、居ますかー？」
「阿部くんは今、教えてますよ。見ますか？」
「健気に此処の側のカフェで彼の仕事が終わるまで待つんでどれくらいまで掛かります？」
「あ、後、30分くらいです。」
「分かりやした！待ってるんでまた来ますねー！」
佐久間のテンションに塾講師も戸惑いを隠せない。同じ大人としてどうなんだろうと思いながらも佐久間の質問に丁寧に答えている。
(…アルバイトとは言え、先生なんて一丁前にやっちゃってさー。阿部ちゃんだけ、光を浴びるなんて許さないよ。)
佐久間は塾のパンフレットを見ながらカフェでレモンティーを飲みながら物思いにふける。
(ちゃんと現実を教えないとねー。前みたいに。)
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赤雪(プロフ) - ぴょんさん» ぴょんさん、コメントありがとうございます！その言葉が励みになります！ダークなスノをこれからもお楽しみ下さいませ！ (2020年1月1日 21時) (
レス) id: 0a305638c7 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！ドラマ化して欲しいくらいです！！！笑更新大変だと思いますが頑張って下さい！ (2020年1月1日 18時) (レス) id: dd2c5f7863 (このIDを非表示/違反報告)
赤雪(プロフ) - ショナモンさん» ショナモンさん、コメントありがとうございます！そう言って頂けて光栄です！自分のペースになってしまいますが、なるべく早く更新できるように頑張りますので、これからも宜しくお願いします！！ (2019年12月28日 23時) (レス) id: 0a305638c7 (このIDを非表示/違反報告)
ショナモン - はじめまして！コメント失礼します、このお話すごくおもしろくて好きです！一気読みしちゃいました。これからも更新楽しみにしてます！ (2019年12月28日 23時) (レス) id: 59745c2bc4 (このIDを非表示/違反報告)
赤雪(プロフ) - ぴょんさん» ありがとうございます！！ぴょんさんの言う通り、次はめめこじをピックアップしますので、続きをお待ち下さいませ！これからも作品を宜しくお願いします！！ (2019年12月21日 17時) (レス) id: 0a305638c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤雪
| 作成日時：2019年12月16日 21時
