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凪「次はー 音楽かぁー」
「うっわ、移動教室とかめんどいわ」
音楽室だから、階段上らなきゃいけないし。
凪「階段って一段上る度に、体重増える仕組みになってんのかな?」
「あ”ー 体重いー」
凪「あれ、大倉君じゃん」
「んー?」
大倉は、またあの女の子と歩いてた。
クレープ屋に行った時に見た女の子。
凪「あれは〜 瑞穂ちゃんだね」
「みずほ…」
凪「何? 気になるの?」
「なんか…モヤッとする」
凪「そっかー あ、時間やべ」
「急げっ」
階段を二段飛ばしで上りながらも、考えるのは大倉のこと。
普通、女子と二人きりで歩くシーンなんか無くない?
瑞穂ちゃんは絶対、大倉が好きだ。
うっとりしたような、幸せそうな顔してたもん。
モヤモヤする。
私は安田君が好きだ。
だから大倉は私を諦めれば良い。
瑞穂ちゃんは大倉が好きだ。
だから大倉は瑞穂ちゃんを好きになれば良い。
ほら、自分を好いてくれてる人を好きになった方が楽じゃん。
大倉、瑞穂ちゃんに目を向けなよ。
あれ
でもこの理論って、私にも当てはまる…。
先生「はい、Aさんこの人の名前は?」
やば。
話 聞いてなかった。
「や、八橋検校です」
先生「そうですね、ちなみにこの検校というのは___」
あぶね。一命を取り止めたわ。
ボンヤリ校庭を眺めると、大倉のクラスがサッカーをしていた。
瑞穂ちゃんに、教えてた。
不意に大倉がこちらを見たけど、すぐに視線は瑞穂ちゃんに戻って
何故か 泣きたくなった。
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空てん - オレンジ寄り虹色さん» なんか…題名でオチが分かっちゃってるんですけどね汗 これからヤス君に活躍してもらいますよ(⊃`∀´)⊃ (2020年3月22日 17時) (レス) id: 4c799f114d (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ寄り虹色 - 大倉君が健気で萌えます!やすくんも期待させるようなことするし・・・。空てんさんの作品大好きです!これからも応援してます、頑張ってください( *´艸`) (2020年3月22日 11時) (レス) id: 83bceea410 (このIDを非表示/違反報告)
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