青 春 片 想 い【緑】

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凪「…何かそれ聞いたら、大倉君推せなくなってきた。」







気難しい顔してバナナオレ飲んでる凪。





バナナオレ、初めて見たわ。美味しいのかな。









凪「でもな…大倉君 女遊び激しいとか聞いたことないんだよね。何か裏があるよ、きっと」









リサーチしてみるわ、って言う頼もしい親友。









凪「ってか そもそも論ね、」









飲み終わったバナナオレのパックを、ごみ箱へのシュートを決める、バスケ部員







コントロール、良すぎ。うらやま。









凪「Aはどっちが好きなの？」







「安田君。何年片想いしてると思ってるの？」








凪「じゃあ何で大倉君が女子と並んでたら、モヤってすんの？」








「それはっ…友達を取られるような気がしたから…？」









凪「…疑問形になるなよね。

　 私が思うにAは酔ってるんだよ」









「私 お酒飲んだことないし、乗り物には強い方だよ！？」







凪「…ここでボケいらんわ。」









でも一応つっこんどくわ、って軽く頭を叩く凪、結構好きよ。









凪「Aは、片想いしてる自分に酔ってるんだよ」









「そんなことないっ…」








凪「じゃ、安田君の好きなトコ言って」








「笑顔が可愛い、オシャレ、……えっと、」









凪「…じゃ大倉君の好きなトコは？」









「大食い、素直、たまにカッコいい、ノリが良い、…」







凪「大倉君の好きなトコの方が、沢山出てくるじゃん。」









何だか心臓の奥深くを掴まれたような、変に居心地が悪い。


いや、私は安田君が好きなんだ。









凪「…じゃーさー 大倉君とお試しすれば？」









凪は新しい習い事を教えるみたいにサラッと言った。









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