恋涙 1 S×R

恋涙 7 ページ7

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「大丈夫かよ？次、廉の番だぞって言ってるのに全然聞いてないんだもん」

「あ・・・ああ、悪い。俺の番やな、行くわ・・」

「顔赤いけど、体調悪いか？」

「いや、風邪とかではない。大丈夫や・・」


フラフラになりながらカメラの前に向かう。

その日の撮影は、なんだか物凄く疲れるものだったが、カメラマンさんには「気怠げな廉くんも良いねー」なんて言われたので結果オーライか・・・






その日以来、何故かやたらと紫耀と目が合う事が多くなった。

いや、多くなった気がするが、期待して何もなくて傷付くのも嫌なので気にしない事にした。


海人は、さすがに飽きてきたのか紫耀の彼女の話を聞き出す事少なくなり。


紫耀と目が会う度にドキ ドキしつつも、何とか平穏な生活をを取り戻しつつあった。








今日は大阪での仕事のあと、昔お世話になったスタッフ◯◯さんの結婚式に
二次会から参加する予定になっていた。


仕事は3人でのものだったが、結婚式は関西ジュニア時代のスタッフさんなので、参加するのは紫耀と俺の2人だけ。


予定よりもだいぶ時間が押して仕事が終わり、急いで駆けつけると既に二次会は始まっており、会場は盛り上がっていた。



「すみません遅れました！」

「おせーぞー！」


まずは幸せそうな新郎新婦にお祝いの言葉を述べて、
関西ジュニアのいる卓の席に座る。

そこにはジーコ、大吾、流星など気心の知れた仲間が集まっており、ちょっとした同窓会のような雰囲気となった。

みんなで会うのは本当に久々だったので、近況報告や昔話に花を咲かせているとーーー



「あれ、紫耀くん？」

「・・・姫子？！」


ボブに近いショートカットに、栗色の髪色。
パッチリとした瞳と健康的に焼けた肌が印象的な、可愛らしい女性が紫耀に声を掛けてきた。


「何でここに？」

「私、新婦の妹と親友なの！挙式からずっと参加してたんだよ。紫耀くんは、仕事関係？」

「うん、新郎に番組でお世話になったんだ。偶然だな〜」



親しげに話す2人。
なんだか嫌な予感がしてきた。


「紫耀、こちらの可愛い女性と知り合いなん？」


ジーコが様子を伺うように聞くとーーー


「おぅ、俺の彼女！名前は姫子だよ」

「「「え、ええええ？！」」」



ーーー悪い予感、的中・・・



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