恋涙 46 ページ46
・
「ーーーーー?!?!」
突然の展開に全身がフリーズ。
「・・・会いたかった」
耳元でしっとりと囁かれ、
甘いハスキーボイスが頭の中にダイレクトに響いてゾクリとする。
「おっ、おととい会ったばっかやん」
「365日会いたいくらい、好きなんだよ」
「っ・・・///」
耳に息がかかるくらいの距離で甘い言葉を連発されて、
膝が崩れそうになるのをなんとか堪える。
こんなのを続けられたら仕事前に心臓が持たないので、とにかく離れようと腕に力を入れると。
その腕を取られて逆に壁に押し付けられ、目の前で真っ直ぐに見つめられる。
「お前の事ばっか考えて、頭おかしくなりそーだ」
言いながら、少しずつ顔が近づいてくる。
強い視線に射抜かれて、身体が動かない。
心臓がうるさいくらいドキ ドキしているのをどこか客観的に感じながら。
2人の距離が徐々に近くなり
唇が重なる瞬間ーーー
ガチャッ
「おはよー!!って・・・えええ?!」
陽気な挨拶と共に楽屋に入って来たのはーーー海人だった。
「ーーーっ!!!」
慌てて、思いっきり両手を突っぱねて紫耀を突き飛ばす。
さすがの筋肉モンスターも、不意をつかれたようで思いっきり後ろに吹っ飛んで尻もちをついた。
「痛ってー・・・」
「え?!どーいう事?
今、壁ドンしてキスしてたよね?!
なんかの練習?
それともガチ?!?!」
海人が目を白黒させながらギャーギャー喚き立てている。
「ガ、ガチな訳ないやろ!事故や!」
「事故でこんな事ってある?」
「あるやろ!」
「・・その割には顔真っ赤だけど」
「こっ、この部屋が暑いねん!」
海人とやり合いをしていると。
突き飛ばされたままの状態の紫耀が
ブスッとした表情で会話に割り込んできた。
「もちろんガチでしょ。
だって俺、廉の事好きだもん」
「えええっ?!!」
「〜〜っ!!///
お、お前は黙っとけや!」
「おー怖っ」
「ちょ、ちょっと!!紫耀って廉の事好きなの?!
あれっ、紫耀の彼女は?
てか、廉って大吾と付き合ってるんじゃ・・?」
パニック気味で矢継ぎ早に問い詰めてくる海人を前にしてーーー
これはもう誤魔化せないな、と匙を投げた。
・
619人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ありす(プロフ) - 鉄板ですね!妄想のお話は朝からマンションで待ち伏せしていた真紅さんと一緒にいくことになった漆黒さん(笑)真紅さんは気持ちをおさえきれず壁ドンをしてしまう内容でした(笑) (2018年12月1日 13時) (レス) id: 5fbe968aa4 (このIDを非表示/違反報告)
まつはま(プロフ) - ありすさん» 妄想一緒なの面白いですね(^^)やっぱり壁ドンは鉄板ですよね!移行後も宜しくお願いしますっ(^^)いつもありがとうございます!! (2018年12月1日 9時) (レス) id: 7f2fd8b40d (このIDを非表示/違反報告)
まつはま(プロフ) - あいさん» わざわざご報告して下さり、ありがとうございます(^^) (2018年12月1日 9時) (レス) id: 7f2fd8b40d (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - 最新話読ませていだきました。46話の内容が半分私の中の妄想と一緒でびっくりしました!私のは楽屋の外で壁ドンでしたが(笑)海人くんぬバレてしまいましたね、でも全然平気な感じがまたすごいです!次は移行ですね。楽しみに更新待ってます!がんばって下さい! (2018年11月30日 15時) (レス) id: 5fbe968aa4 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - すいませんっ!!間違えて、違反通知のところ押しちゃって…気分をが得すようなことをしてしまいほんとすいません (2018年11月28日 23時) (レス) id: 20d8e8453e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まつはま | 作成日時:2018年11月2日 12時