恋涙 44 ページ44
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酸素を求めて口を開けるとーーー
隙間から大吾の舌が滑り込んできた。
「んんんんっ！！！」
深く入り込んできたそれが、ねっとりと口腔内を動き回っていく。
縮こまっていた自分の舌を捕らえられ、吸われたり、絡められたり。
「・・ふぅ・・はっ・・」
大吾が急にこんな深いキスをしてくるなんて、とパニックになり、されるがままでいるとーーー
ふいに、腰の辺りを何かがさわさわと動く感覚を覚えた。
ーーーこ、この流れは・・・！！
明らかに意図を持って動き回る手つき。
そのまま幾度も腰から背中の辺りを往復して。
その指先が、シャツの中へゆっくりと滑り込んで来た所でーーー。
ーーーイヤや！！！！！
頭の中いっぱいに広がる拒否反応。
気づけば、
思いっきり腕を突っぱねて大吾を押しのけていた。
・・・流れる、静寂。
ギュッとつぶっていた目をそおっと開くと、
大吾は眉根を寄せて、明らかにショックを受けた表情を浮かべていた。
「・・そんなに、嫌か・・」
「あ・・こ、これは・・その・・」
何か言い訳をしなきゃと思うも、うまく言葉が出てこない。
自分でも、拒否してしまう理由がわからないのだ。
「・・・す、すまん・・自分でもよくわからんねん。大吾の事、好きやねんけど・・こういうのはまだ・・心が追いついてないと言うか・・」
しどろもどろになりながらも、なんとか浮かんでくる言葉を繋げる。
すると、しばらく俯いていた大吾がパッと顔を上げて、力無く笑った。
「せやな、俺も焦りすぎたわ、すまん！
一緒に居られるだけで幸せやのに、欲張ってしまったわ。
廉の気持ちが追いつくまで、もうせんから安心してや。
さ、気を取り直して寝るで！」
明らかに無理して笑ってます、という雰囲気だったが、
その言葉に心底ホッとした。
じゃあ、おやすみ！と言って、
こちらに背を向けて眠りの体制に入る大吾。
その後ろ姿を眺めながら、
自分も寝る体勢を整えて目を瞑る。
しかしーーー
また大吾に悲しい思いをさせてしまったという後悔と、
大吾の事を好きなのに、自分はなんで拒否してしまうんだろうという疑問が頭をグルグルと巡り、
なかなか寝付けない夜を過ごす事となった。
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ありす(プロフ) - 鉄板ですね！妄想のお話は朝からマンションで待ち伏せしていた真紅さんと一緒にいくことになった漆黒さん(笑)真紅さんは気持ちをおさえきれず壁ドンをしてしまう内容でした(笑) (2018年12月1日 13時) (
レス) id: 5fbe968aa4 (このIDを非表示/違反報告)
まつはま(プロフ) - ありすさん» 妄想一緒なの面白いですね(^^)やっぱり壁ドンは鉄板ですよね！移行後も宜しくお願いしますっ(^^)いつもありがとうございます！！ (2018年12月1日 9時) (レス) id: 7f2fd8b40d (このIDを非表示/違反報告)
まつはま(プロフ) - あいさん» わざわざご報告して下さり、ありがとうございます(^^) (2018年12月1日 9時) (レス) id: 7f2fd8b40d (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - 最新話読ませていだきました。46話の内容が半分私の中の妄想と一緒でびっくりしました！私のは楽屋の外で壁ドンでしたが(笑)海人くんぬバレてしまいましたね、でも全然平気な感じがまたすごいです！次は移行ですね。楽しみに更新待ってます！がんばって下さい！ (2018年11月30日 15時) (レス) id: 5fbe968aa4 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - すいませんっ！！間違えて、違反通知のところ押しちゃって…気分をが得すようなことをしてしまいほんとすいません (2018年11月28日 23時) (レス) id: 20d8e8453e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まつはま
| 作成日時：2018年11月2日 12時
