恋涙 23 ページ23
・
言うが早いか、
有無を言わせない速さで唇を塞がれる。
「んーっ!!・・はっ・・んぅ・・っ!!」
後頭部を鷲掴みにされ、
唇全体に噛み付くように口付けられて、息がうまく出来ない。
酸素を求めて開けた唇の隙間から舌が入り込んできて、口腔内を蹂躙される。
まるで捕食されてしまうんじゃないかというような強引なキスに圧倒される。
身動きがとれずされるがままでいると、
しばらくしてようやく唇が解放された。
ふぅっと息を吐いたところでーー
今度はガッシリと抱き込まれて、
脇腹や腰をまさぐられながら、
耳や首筋を舐めあげられる。
「ぁんっ・・!んんっ///や、やめっ・・!!!」
こんな状況なのに、紫耀に触れられているというだけで、どうしようもなく感じてしまう。
ゾクゾクとした快感が身体を駆け巡り、急激に下半身に熱が集中していく。
こ、こんなんアカン!!
きっと紫耀は、俺が男が好きだと思って
興味本位でイタズラして来ているだけだ。
このまま流されてはダメだ!と頭の中で警報が鳴り響く。
「やっ・・・やめろや!!!」
力の入らない腕を奮い立たせ、
ありったけの力で紫耀の身体を押しのけ、
腕の下から抜け出して距離を取る。
「・・・何だよ、感じてるくせに」
感情の読めない、冷たい表情で顔を上げる紫耀。
どうしようもなく感じてしまっているのは確かだが、こんな形で紫耀に触れられるなんて耐えられない。
拒否の意味を込めて、唇を噛んでキッと睨む。
すると、紫耀の表情が、
傷ついたようなものに変化したような気がした。
するとーー
「ふーん・・。俺に触られるのは嫌ですってか?
でも、ちょっと触られただけでこんなに反応するなんて、お前、本当に男が好きなんだな」
「ーーーっ?!」
「大吾にも、こんな事されて今みたいにアンアン言ってんのかよ?」
「なっ・・・」
「好きな人も居て、大吾とも付き合ってて、俺に触られても感じて。
尻軽にも程があるな」
あまりにも酷い、蔑みを込められた暴言の数々を投げかけられ、
頭をハンマーで殴られたような衝撃が走る。
心臓が引き裂かれたように痛い。
頭に血が上りすぎてクラクラする。
無意識のうちにーーー右手が動いて。
気がついたら。
紫耀の頰を平手打ちしていた。
・
619人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ありす(プロフ) - 鉄板ですね!妄想のお話は朝からマンションで待ち伏せしていた真紅さんと一緒にいくことになった漆黒さん(笑)真紅さんは気持ちをおさえきれず壁ドンをしてしまう内容でした(笑) (2018年12月1日 13時) (レス) id: 5fbe968aa4 (このIDを非表示/違反報告)
まつはま(プロフ) - ありすさん» 妄想一緒なの面白いですね(^^)やっぱり壁ドンは鉄板ですよね!移行後も宜しくお願いしますっ(^^)いつもありがとうございます!! (2018年12月1日 9時) (レス) id: 7f2fd8b40d (このIDを非表示/違反報告)
まつはま(プロフ) - あいさん» わざわざご報告して下さり、ありがとうございます(^^) (2018年12月1日 9時) (レス) id: 7f2fd8b40d (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - 最新話読ませていだきました。46話の内容が半分私の中の妄想と一緒でびっくりしました!私のは楽屋の外で壁ドンでしたが(笑)海人くんぬバレてしまいましたね、でも全然平気な感じがまたすごいです!次は移行ですね。楽しみに更新待ってます!がんばって下さい! (2018年11月30日 15時) (レス) id: 5fbe968aa4 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - すいませんっ!!間違えて、違反通知のところ押しちゃって…気分をが得すようなことをしてしまいほんとすいません (2018年11月28日 23時) (レス) id: 20d8e8453e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まつはま | 作成日時:2018年11月2日 12時