首の痛みにはワケがある 4 ページ4
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ドキドキドキ・・・
静かな空間にお互いの鼓動が響く。
2週間ぶりに感じる廉の温もりは、涙が出そうになる程愛おしくて。
首筋に鼻先をつけたままスーッと息を深く吸うと、欲していた香りが胸いっぱいに広がって幸せな気持ちになった。
「はぁ〜、落ち着く・・・」
「き、急にこんなとこ連れ込まれて、俺は全然落ち着かんわ」
「冷たっ。
・・・全然スケジュール合わないし、
会えなさすぎてそろそろ死にそうなんですけど」
「死にそうって・・・大袈裟やねん。お互い忙しいのはありがたい事やろ?」
大人の対応で返される。
その余裕な感じがちょっとムカついて、何としても崩してやりたくなった。
「・・・廉は、俺に会いたくなかったのかよ?」
「ーーっ///」
下から覗き込むように見つめる。
そのまま寂しいなぁ、とため息交じりで呟くと、少し慌てた様子が感じられた。
廉は、俺が強引な態度を取ると突っぱねようとする癖に、
こうしてちょっと引いて悲しむような態度を取ると、途端に素直になる。
ホント、ツンデレの猫みたいだ。
「お、俺だって・・」
「俺だって?」
「あ、会いたかったに決まってるやろ・・・///」
言いながら、ぎゅっと抱きしめ返された。
しめしめ、デレを引き出すことに成功した。
こうなると話は早い。
「なぁ、キスして良いか?」
「っき、聞くなやっ」
言い終わると同時にーーー
唇を塞いだ。
ちゅ、ちゅ、と軽く吸うように何度か啄ばみ、下唇をペロリと舐める。
薄っすらと開いた隙間から舌を滑り込ませ、深く重ね合わせる。
「・・んっ・・ふ・・ぅっ・・」
奥の方で縮こまっている廉の舌を、引きずり出すように吸い上げて絡める。
強く、弱く、何度も。
「・・あっ・・んんっ・・」
ピチャピチャと卑猥な音が静かな空間に響く。
求めても求めても足りなくて、執拗に舌を追い回していると、だんだん廉の呼吸が苦しそうになってきたので1度唇を離す。
「・・ハァっ・・ハァっ・・」
真っ赤な顔で息を整えている廉を見て、もっと乱れさせたい、という欲求がムクムクと湧いてきた。
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まつはま(プロフ) - ゆうかさん» ゆうかさん、コメントありがとうございます!いつも楽しみにして下さっているなんて、凄く嬉しいです。次回作も楽しみにしていただいているとのお言葉、励みになります!頑張ります!これからも楽しんでいただけると幸いです。本当にありがとうございました(^^) (2018年10月29日 20時) (レス) id: 7f2fd8b40d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか(プロフ) - まつはまさんの小説いつも更新を楽しみにして読んでいます。次の切ない系長編すごく楽しみです。これからも更新頑張ってください。 (2018年10月29日 14時) (レス) id: ac43bbd112 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まつはま | 作成日時:2018年10月26日 10時