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ANNIVERSARY30 ページ31






大好きな温もり。



自分から手放したけど、
心の底ではいつも
求めてしまっていたもの。



身体じゅうが、カアァっと熱を持つ。




「し、紫耀?なにを・・・」


「いい加減にしろよ・・」


「?」


「酔っ払って俺の事呼んじゃうとか・・・

可愛すぎんだろ!!」


「は、はぁ?!///」




「ったく、何なんだよお前は・・・

あれだけ人の事ズタボロにフッたくせに、

ツンデレにも程があんだろ・・・」



俺の肩口に顔を埋めながら、
ぎゅうぎゅうと抱きしめてくる。



「ツ、ツンデレて・・・そんなつもりは・・・///」


「・・・もう我慢できねー」



そこで、紫耀が肩に埋めていた顔を上げた。


ほんの数センチの距離で
真正面からジっと見つめられる。


身体を駆け巡る熱量が
どんどん増えていくのがわかる。







「本気で嫌だったら、


ブン殴ってでも逃げろ」






言うが早いかーーー




頰に手を添えられて。



口付けされた。





「ーーーっ!!」




唇を重ねるだけの、キス。


数年ぶりの感触に、思わず涙が零れそうになる。



しっとりと合わせられるそこから。



紫耀の想いが流れ込んでくるようだ。





拒まなきゃ、と思うが、

体が金縛りにあったように動かない。





どれくらいそうしていたか。

いよいよ酸欠になりかけていたところで、やっと紫耀が唇を離し、
また至近距離で見つめられる。




ハァハァと息を整えてえるとーー



「逃げないって事は、
嫌じゃないんだな?」


「そっ・・・それは・・・」



否定するべきだって頭ではわかってるのに、
言葉が出てこない。




「なぁ、廉・・・。

お前の本当の気持ち、どこにあんだよ?」



「本当の・・・気持ち・・?」



「俺は、廉と別れてからの数年で

廉じゃなきゃダメだって、思い知らされた。

どー頑張っても、他のやつじゃダメなんだ」



「紫耀・・・」



「廉の事が、好きだ。

俺、もう、廉以外愛せない」




「ーーーー!!!」




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まつはま(プロフ) - れん。さん» ありがとうございます(^^) 楽しみにしていただけて光栄です、頑張ります! (2019年2月8日 22時) (レス) id: 7f2fd8b40d (このIDを非表示/違反報告)
れん。 - こちらこそお返事ありがとうございます。見れないのは残念ですが、次の作品も楽しみにしてます。これからも頑張ってください! (2019年2月4日 15時) (レス) id: 15d47c779b (このIDを非表示/違反報告)
まつはま(プロフ) - れん。さん» すみません忙しくて返信遅れました。番外編はR18フラグ有りの作品の為、こちらのR18フラグ無しの作品からはリンク貼れないんです。ご要望にお応え出来ず申し訳ありません。これからもフラグ無しの作品も書いていきますので、そちらを楽しんで頂けると幸いです。 (2019年2月3日 22時) (レス) id: 7f2fd8b40d (このIDを非表示/違反報告)
れん。 - もし宜しければANNIVERSARY番外編のリンクを貼っていただけませんか?ログインができないので… (2019年2月2日 2時) (レス) id: 15d47c779b (このIDを非表示/違反報告)
まつはま(プロフ) - ゆうさん» 良かったです(^^)応援していただきありがとうございます、これからも楽しんでいただけるよう頑張ります! (2019年1月30日 20時) (レス) id: 7f2fd8b40d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まつはま | 作成日時:2019年1月21日 21時

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