ANNIVERSARY26 ページ27
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俺に抱きついたまま、
肩口に顔をもたれ掛けて
泣きながら眠ってしまった。
まるで
迷子の子供が母親に会えて
安心して泣き疲れてしまったかのようだ。
「ったく・・・
一体、何なんだよ・・・？」
呼び出されてから今まで、
全く訳がわからない状況の連続だ。
抱きつかれたまま、
どうしたもんかと天を仰ぐ。
「・・・紫耀、とりあえず、
コレ連れて帰ったら？」
玄樹がやれやれ、と言った様子で提案してきた。
「えっ？！俺んちに？！」
「だって、あんなに紫耀に
会いたがってたんだもん。
きっと何か伝えたい事が、あるんだよ」
「伝えたいこと・・・？」
そんなの、あるとは思えない。
だって俺たちは、完全に終わってるんだから。
怪訝な表情を浮かべながら考え込んでいると、
神が少し言いづらそうに喋り出した。
「・・・廉な、
酔っ払いだしたなーと思った辺りから
急に恋愛相談モードになってさ。
昔の恋人がずっと忘れられないって
言い出したんだ。
色々あって別れたけど、本当はやっぱり好きだって。
どうしようもないくらい、
今でも好きで好きで
しょーがないんだって」
「えっ・・・？！」
驚きの内容に
思考回路がストップする。
ーーーなんだって？
昔の恋人が忘れられなくて
好きでしょーがないって？！
思わず、廉の背中に軽く添えていただけだった手に力が入る。
「それから更に酔っ払って、
今度は紫耀に会いたい会いたいって
泣き出したんだよ」
「そ・・・そーなんだ・・・」
神の衝撃の発言に、
動機が止まらない。
「なあ紫耀・・。
もしかして、その相手ってーーー」
みんなの視線が俺に集まる。
腕の中の存在は、
相変わらずスースーと
寝息を立てている。
気持ちを落ち着けるために、
1度深呼吸。
よく考えろ。
俺が今、やるべき事はーーー
「・・・みんな、
今日は呼んでくれてサンキューな。
こいつは、俺が責任持って
連れて帰るわ」
みんなをゆっくりと見渡して、
言葉を噛みしめるように
ゆっくりと告げた。
腕の中で完全に熟睡している廉を
おんぶに切り替えて、
立ち上がる。
「お、おう・・気をつけて」
4人は何か言いたげではあったが、
それ以上深く詮索せずに送り出してくれた。
そんな、優しく気遣いのできるメンバーに
心から感謝しつつ、
車へと急いだ。
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まつはま(プロフ) - れん。さん» ありがとうございます(^^) 楽しみにしていただけて光栄です、頑張ります！ (2019年2月8日 22時) (
レス) id: 7f2fd8b40d (このIDを非表示/違反報告)
れん。 - こちらこそお返事ありがとうございます。見れないのは残念ですが、次の作品も楽しみにしてます。これからも頑張ってください！ (2019年2月4日 15時) (レス) id: 15d47c779b (このIDを非表示/違反報告)
まつはま(プロフ) - れん。さん» すみません忙しくて返信遅れました。番外編はR18フラグ有りの作品の為、こちらのR18フラグ無しの作品からはリンク貼れないんです。ご要望にお応え出来ず申し訳ありません。これからもフラグ無しの作品も書いていきますので、そちらを楽しんで頂けると幸いです。 (2019年2月3日 22時) (レス) id: 7f2fd8b40d (このIDを非表示/違反報告)
れん。 - もし宜しければANNIVERSARY番外編のリンクを貼っていただけませんか？ログインができないので… (2019年2月2日 2時) (レス) id: 15d47c779b (このIDを非表示/違反報告)
まつはま(プロフ) - ゆうさん» 良かったです(^^)応援していただきありがとうございます、これからも楽しんでいただけるよう頑張ります！ (2019年1月30日 20時) (レス) id: 7f2fd8b40d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まつはま
| 作成日時：2019年1月21日 21時
