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ANNIVERSARY25 ページ26





「もう1時間くらいずっとこんな感じでさぁ。紫耀に会いたい会いたいって聞かないんだよ」

「廉って酔っ払うとタチ悪いタイプなんだねー」

「へ、へぇ・・・。てか、何で俺?」


「さぁ?本人に聞けば?

ほら、廉!!

お待ちかねの紫耀が来たぞ!!!」



岸くんが、廉の背中をバシバシ叩きながら、耳元で大声をだす。



「んー・・・嘘やぁー。

しょうが・・おでのためになんか、
来るわけないもーん・・・」




頭を上げないまま答えているが、
呂律がまわってない。

どれくらい飲んだのかは知らないが、
酔っている事は確かだ。




「ーーー廉?」




頭を上げようとしない廉に、

控えめな声で呼びかけてみるとーーー





ガバっ!!





先ほどのぐったりした様子が嘘のように
急に勢いよく起き上がり、

キョロキョロと辺りを見渡す廉。



そして俺をやっと見つけたようで、

焦点をピタリと合わせてくる。





「し・・・紫耀?」




「お、俺を呼んだんだろ?

何かあったか?」



「・・・」



一体どんな事を言われるのかと
緊張して、あたりさわりのない言葉しか
出てこない。




じっと見つめられたまま、流れる沈黙。





するとーーー




廉の目尻から、ポロリと涙が零れた。




そしてその瞬間。


全身に強い衝撃が走る。






廉にーーー強く、抱きつかれていた。






「し、しょお・・!

ひっく、ひっっっく・・・

うわぁ〜ん!!」


「お、おい?!」



ギュウギュウと抱きつきながら
号泣している廉。

俺は全く状況が読めず、
ただされるがまま抱きつかれるしかない。


久しぶりに感じる温もりは
やっぱり愛しくて、
こっそりと背中に手を添えた。




周りで見守っていた4人も、
廉の号泣っぷりに驚いて
どうしたらいいかわからない様子だ。



しばらくされるがままでいると、

廉が急に大人しくなり。





「・・・スー・・スー・・」


「なっ!!
コイツ・・・・寝た!!」



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まつはま(プロフ) - れん。さん» ありがとうございます(^^) 楽しみにしていただけて光栄です、頑張ります! (2019年2月8日 22時) (レス) id: 7f2fd8b40d (このIDを非表示/違反報告)
れん。 - こちらこそお返事ありがとうございます。見れないのは残念ですが、次の作品も楽しみにしてます。これからも頑張ってください! (2019年2月4日 15時) (レス) id: 15d47c779b (このIDを非表示/違反報告)
まつはま(プロフ) - れん。さん» すみません忙しくて返信遅れました。番外編はR18フラグ有りの作品の為、こちらのR18フラグ無しの作品からはリンク貼れないんです。ご要望にお応え出来ず申し訳ありません。これからもフラグ無しの作品も書いていきますので、そちらを楽しんで頂けると幸いです。 (2019年2月3日 22時) (レス) id: 7f2fd8b40d (このIDを非表示/違反報告)
れん。 - もし宜しければANNIVERSARY番外編のリンクを貼っていただけませんか?ログインができないので… (2019年2月2日 2時) (レス) id: 15d47c779b (このIDを非表示/違反報告)
まつはま(プロフ) - ゆうさん» 良かったです(^^)応援していただきありがとうございます、これからも楽しんでいただけるよう頑張ります! (2019年1月30日 20時) (レス) id: 7f2fd8b40d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まつはま | 作成日時:2019年1月21日 21時

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