ANNIVERSARY13 ページ13
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「・・・廉、
岸くんの事が好きなのか?」
「ハァ?!んなわけないやろ!
俺がずっと好きなのは・・・」
そこまで言って、
ハッとした顔で口を噤む。
その様子を見て、廉が雑誌を見て涙を流していたシーンが頭に蘇った。
勇気を出して、核心に迫る。
「廉、好きな奴いんの?」
「・・・居るわけないやん」
吐き捨てるように言い、
プイッと顔を背けてしまう。
しかし心なしか、
顔が赤いように感じるのは気のせいか。
「・・・本当に?」
「当たり前やろ。今俺ら大事な時期なのに、
そんなん考えてる余裕ないわ」
この話はこれでお終いだと言わんばかりに、くるりと身体ごと背を向けられてしまった。
どうも、本当の事を言ってない感じがする。
しかし、背中を向けたその姿がまるで会話を拒絶しているようで、
これ以上聞ける雰囲気ではない。
「あー、何か今日は疲れたなぁ。
優太のお言葉に甘えて帰るか」
「・・・」
「じゃあな。助けてくれて、ありがとう」
「お、おう」
廉はちらりとこちらを見て礼を口にして、
そのまま歩きはじめた。
俺と廉の家はここから逆方向なので、
後ろ姿はどんどん遠ざかっていく。
その小さくなる姿を見つめているとーー
頭の中でいくつかの場面が
フラッシュバックしてきた。
今日久々に向けられた沢山の笑顔。
先輩に触られて助けを求めてきた
縋るような視線。
暗い中でもわかるほど照れた様子。
先日の、楽屋で雑誌を見てハラハラと涙を流す姿。
そして・・・
ーー俺、紫耀のこと、めっちゃめちゃ好きや!!!ーー
真っすぐに愛情をぶつけてきてくれていた若き頃の想い出。
色々な廉の姿が頭の中を駆け巡り、
抑えきれない感情が溢れ出してくる。
ーーー廉っ!!!
気づけば、足が動いていた。
遠ざかっていた廉の後ろ姿に向かって
全力で駆け寄りーーー
ぎゅううっと、
背中から、抱きしめた。
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まつはま(プロフ) - れん。さん» ありがとうございます(^^) 楽しみにしていただけて光栄です、頑張ります! (2019年2月8日 22時) (レス) id: 7f2fd8b40d (このIDを非表示/違反報告)
れん。 - こちらこそお返事ありがとうございます。見れないのは残念ですが、次の作品も楽しみにしてます。これからも頑張ってください! (2019年2月4日 15時) (レス) id: 15d47c779b (このIDを非表示/違反報告)
まつはま(プロフ) - れん。さん» すみません忙しくて返信遅れました。番外編はR18フラグ有りの作品の為、こちらのR18フラグ無しの作品からはリンク貼れないんです。ご要望にお応え出来ず申し訳ありません。これからもフラグ無しの作品も書いていきますので、そちらを楽しんで頂けると幸いです。 (2019年2月3日 22時) (レス) id: 7f2fd8b40d (このIDを非表示/違反報告)
れん。 - もし宜しければANNIVERSARY番外編のリンクを貼っていただけませんか?ログインができないので… (2019年2月2日 2時) (レス) id: 15d47c779b (このIDを非表示/違反報告)
まつはま(プロフ) - ゆうさん» 良かったです(^^)応援していただきありがとうございます、これからも楽しんでいただけるよう頑張ります! (2019年1月30日 20時) (レス) id: 7f2fd8b40d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まつはま | 作成日時:2019年1月21日 21時