敵襲撃 ページ10
「轟くん…！」
「悪りぃ…くそ！」
何とか避難は完了した。
でもここで足止めをしなきゃ…
敵の目的が何か分からない以上、住民に会わせるわけにはいかない。
「っい…！」
「妖花くん、限界だろう。君も避難を…」
飯田くんがそう言った瞬間、山の方から大きな何かが見えた。
「出久…？」
頭から血を流した出久っぽい…あれなんだろう。
何か分からないけど嫌な予感。
「緑谷に何かあったのか…！？」
「私、行ってくる」
「妖花くん！その怪我では…！」
「出久を連れて逃げるくらいの力はあるよ」
それにここからすぐに移動できるのは私か常闇くん。
だけどここから常闇くんが離れてしまったら戦力がかなり減ってしまう。
「…っ緑谷くんを頼む！！」
「了解」
委員長の承諾を得て空へ飛び上がった。
さっきのが見えたのはあっち。
「みんな、あとでね！！！」
絶対、無事でいて。
その意味を込めてそう叫んだ。
「出久も無事でいて」
あれが何なのか分からないけどきっと出久のピンチを知らせる何かなんだと思う。
だんだん近づいてきたその時、大きな爆発音が聞こえた。
音がした方へ向かうと倒れ込む出久と爆豪くん。
あれは…
「活真くん…！！」
活真くんと女の子の目の前に敵らしき男。
その後ろで倒れる出久と爆豪くん。
「本当にヒーローというものは…」
トドメを刺そうとした敵がふたりに近づく。
もう力残ってないけど…
フルラージュを盾に変えて爪から出る攻撃を受け止めると押しつぶされた。
一撃でこの威力。
「また来たか…」
「出久！爆豪くん！起きて！！」
2人とも重症だ。
どうしよ、出久だけなら連れて逃げれるけど爆豪くんもいるし活真くんたちだって放っていけない。
最悪のパターンだ…私だけでこの敵を倒すしか…
「ううっ…ぐっ…うう…」
そう考えていると突然敵が苦しみ出した。
え、なに…怖い。
そんな時、赤い髪の女の人が飛んできた。
「ナイン！
しっかりしてナイン！」
「しょ…少年を…」
「分かったわ」
髪の形を変えて活真くんに近付こうとする女の人。
やばい、守らなきゃ！！
「おとなしくなさい」
立ち上がった瞬間、カラスの群れが敵と活真くんの間を塞いだ。
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ちらす(プロフ) - 月姫さん» いつもありがとうございます！距離近くなってると前よりも絡みが増えて楽しんでいただけるかと♡今回も最後までがんばりますね！ (2月19日 13時) (
レス) id: e14bc85890 (このIDを非表示/違反報告)
月姫(プロフ) - ちらす様 映画楽しみにしておりました！前回と違い距離が近くなっている才能マン達を見ているとにやけますね...！これからも頑張って下さい！ (2月14日 21時) (レス) @page5 id: ad0933ba75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらす
| 作成日時：2024年2月4日 2時
