避難 ページ11
「今のうちに！」
口田くんがカラスを連れてきたんだ。
その隙に障子くんが活真くんたちを救出。
お茶子ちゃんが出久たちを無重力にして梅雨ちゃんが運んだ。
「Aちゃん！」
お茶子ちゃんに手を取られて走る。
よかった、みんなが来てくれて。
「はあっ、はあっ…」
息が上がる。
さっきの一撃、受け止めきれなかった。
今になって恐怖が私を襲う。
「Aちゃん？」
「…ん？」
心配そうなお茶子ちゃんに笑顔を見せた。
大丈夫、平気。
…大丈夫、だよね？
・
避難所にはすでにたくさんの人が避難をしてた。
とりあえず落ち着いて深呼吸する。
「妖花、無事か」
後ろから肩を掴まれて振り向かされる。
肩で息をする轟くんが私をじっと見つめた。
「轟くん…」
え、やだそんなに見られたら好きになっちゃう。
もう好きなんだけど！！！
「と、轟くんこそ」
「俺は無事だ、おまえ怪我してるだろ」
「こんなの擦り傷だよ舐めとけば治るよ」
「いや、傷は舐めても治らねぇだろ」
轟くんに舐めてもらえれば治ります。
なんてふざけたことは口が裂けても言えない。
「…私、出久と爆豪くん見てくるね」
「俺も行く」
怪我をした人たちがいる部屋に向かう。
食料がたくさんあったのは不幸中の幸いだった。
とりあえず一晩乗り越えられそう。
「障子くん、出久たちは？」
「奥で寝かせてる」
診療所の先生が処置はしてくれてるみたい。
怪我人も少なくはない。
「轟、ちょうど良かった。氷が必要だ」
「ああ、わかった」
診療所の先生の指示に従って怪我人の応急処置を進めていくとお茶子ちゃんもきた。
「お疲れさまです」
「すまんな、わしらの個性でできるのは傷口を塞ぐことくらいじゃ
骨折はどうにもならん」
骨折…もしてるよね、そっか。
うちのクラスの主戦力がこうなってしまった。
「これ以上は本島の病院じゃないと…」
「僕に手伝わせて」
そんな声が聞こえて振り返る。
「活真くん…」
「活真の個性は細胞の活性化らしいの
傷を治せるかどうか分からないけど…」
「デクにいちゃんたちは僕らを守ってケガしたんだ
だから…」
「こっちからも頼むよ、カツ坊」
「うん！」
活真くんの手から光が出る。
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ちらす(プロフ) - 月姫さん» いつもありがとうございます！距離近くなってると前よりも絡みが増えて楽しんでいただけるかと♡今回も最後までがんばりますね！ (2月19日 13時) (
レス) id: e14bc85890 (このIDを非表示/違反報告)
月姫(プロフ) - ちらす様 映画楽しみにしておりました！前回と違い距離が近くなっている才能マン達を見ているとにやけますね...！これからも頑張って下さい！ (2月14日 21時) (レス) @page5 id: ad0933ba75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらす
| 作成日時：2024年2月4日 2時
