▼Self-introduction ページ9
情報収集と言っても、こういうのは言い出した私からするのが常識だ。
『…では私から。如月A、そこら辺にいるただの高校生です。』
如月は咄嗟に出てきた偽名だ
本名を言ってしまえば命を狙われる可能性が高くなるだけだし
猫帽子の人「短っ!」
『名前と職業だけと言いましたけど。』
猫帽子の人「それでももっとあるだろ」
『…例えば?』
猫帽子の人「趣味とか特技とかさ…」
『そうかもしれませんが、趣味は勉強、得意なのは節約…なんて言ったらただの変な人ですよ。』
猫帽子の人「確かに…なんかごめんな」
カメラを持った人「ず、随分しっかりした高校生ね…」
某医師っぽい人「最近の子供はすごいな…」
ちょっと待って、私の話が長引きすぎてる。
『……次の人どうぞ。』
コスプレの人「じゃあ…うちは森ミサキ、コスプレイヤーやってるで!よろしゅうな!」
『その服も何かのコスプレですか?』
ミサキ「せや!可愛いやろ?」
森ミサキ。コスプレしてるなとは思ってたがコスプレイヤーなんだ。
関西弁を話してるってことは関西人…なのか??
ガタイのいい人「俺は小島タケオだ、さっきも言ったが俺は警察だ。何かあったら言ってくれ」
『この状況では警察でも頼るのは難しそうですけどね…』
タケオ「なっ…」
小島タケオ。そのガタイの良さは警察官だから??
でもアイツの監視についてた人はコイツだった気がする。今クビに近い状態だったと思うんだが?
虹色頭の人「はいは〜い!僕は飯田リンタロウ、よろしくね♪」
『派手な恰好ですね…』
リンタロウ「こう言うの好きなんだ〜♪」
飯田リンタロウ。職業不明でこの状況を楽しんでるように見える。
今のところ1番誘拐犯に近いと思うから、とりあえず警戒しておくべきだろう。
カメラを持った人「私は高山マキ、記者をやっているわ!」
『…ということはそのボイスレコーダーも?』
マキ「ええそうよ!ここから出たらこの事件も記事にするつもりだから、良ければ会話も録音させてね!」
高山マキ。記者の人で私達のことを撮って記事にしようとしている。
正直これ以上私の事が出回ったら厄介なんだけど…
もじゃ頭の人「私は永井オサムです、国語の教師をしています。」
『国語ですか…』
オサム「もしかして苦手ですか?」
永井オサム。国語の教師…でアイツの担任だった人な気がする。
同姓同名なだけかもしれないけど、相手が私を知ってるなら厄介すぎるな…
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