【狼ゲーム】アイツと一緒にするな。 (ページ5)

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最初の部屋を出て最初に目に入ったのは、10人ほどの人。

目玉ゴムの人「これで残りの扉は１つですね…」

『…他の人も同じ状況なんだな』

にしても、なんで他の人は私の方を見てるんだろうか。もしかしてドアの件のせいで変な目で見られているのか？

誰かこの雰囲気を変えてくれ…

ガチャッ。

『…来た、救世主』

普通の人「えっ、きゅ、救世主…？？」

コスプレの人「あ！やっと来たで！」

目玉ゴムの人「こ、これで最後の扉が開きましたね」

最後の扉がようやく開かれ、なんとも言えない雰囲気が変わる。

中からはごく普通な感じの男性が出てきた。

カメラを持った人「あなたも誰かに連れてこられたの？」

普通っぽい人「は、はい。あの、これは…？」

白コートの人「全員で13人、全く同じ状況という事だな。」

普通っぽい人「えっと、一体どういう事ですか？」

猫帽子の人「だからー、ワタシ達にもわかんないんだって」

豹柄の服の人「私達もさっきここで知り合ったばかりなの」

虹色頭の人「みんな気がついたらここに連れて来られてたんだ♪」

『残念ながらみなさんが共通してわかるのは自分の名前と年齢ぐらいです。』

俳優の人「くそっ、電波も入らねぇ…」

ガタイのいい人「ダメだ、窓も全然開かない」

もじゃ頭の人「完全に閉じ込められたという事でしょうか」

某医者っぽい人「はぁ、なんでこんな事に…」

普通っぽい人「そうなんですか…」

まぁ考えてたらわかる話だが、誘拐しといてこんなすぐに出れるようになってるはずがない。助けなんて呼べたら、犯人は誘拐した意味がなくなる。

そんな事を考えていると、突然音が鳴り始めた。

ガ、ガガ…

謎の声「えっと…み、皆さん…！お、狼ゲームへようこそ！」

『…貴方は誰ですか？』

そう問いかけるも、謎の声はそれを無視して言葉を続ける。

謎の声「は、早くそれぞれの名前が書かれた椅子に座ってください！」

狼ゲーム…？？人狼ゲームみたいものか？

ガタイのいい人「いいから早くここから出せ！俺は警察だぞ！！」

『そんな事言って出せてもらえてたらそもそも私たちは誘拐されてません…』

謎の声「そ、その通りです！警察だろうとここから出すわけにはいきません！」

ガタイのいい人「なっ！」

謎の声「言うこと聞かないなら罰を受けてもらいます。10秒だけ待ちますからね！」

…さて、私はどうしようか。