【狼ゲーム】アイツと一緒にするな。 (ページ34)

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オサム「こ、これ見てください…！」

突然オサムさんがそう叫んだ。そして全員がオサムさんの見ていたところを見る。

そこには〈ここに集められたのは偶然ではない必然だ〉と書かれていた。

コウ「俺たちが集められたのは必然、俺たちには何か共通点があると言うことか…」

オサム「でも私たち全員初対面でしたよね？」

チエ「私はもう数年引きこもってるから、みんなと出会っている可能性はほぼゼロです…」

いや、全員が全員初対面とは限らない。例えば顔までは覚えていないけど同じところに居合わせた、とかだと初対面じゃなくても気づかないはずだ。

それに、直接出会ってなくても間接的に関わっていたという可能性もあるからな…

マキ「というかこの部屋なんなの？！狼を処刑したら脱出できるんじゃなかったの？！」

その言葉に全員がハッとする。メリーは「一回目で外に出ることは出来ません」と返すが、その言葉に納得しなかったミサキが卑怯だとメリーに怒鳴っていた。

リツ「まぁこういう展開で一回で出られるなんてあんまり期待してなかったけどな…」

メリー「見た目によらず大人の意見ですね！」

リツ「はあ？！お前マジうぜー」

メリー「ご、ごめんなさい」

『まぁ、正直私も“一回”と言われてなかった時点で大体予想付いてましたけどね…』

ウルフ「物分かりが早くて助かる。それでは、次の狼を決めるぞ」

オサム「まだゲームを続けるんですか？」

メリー「もちろん！脱出するまで終わりませんよ」

コウ「そう言って最後まで誰も出る事ができないなんてオチじゃないだろうな」

メリー「そんな事はありません！ちゃんと外に出る事ができますよ！
ゲームの真相を理解した人だけですけど…」

マキ「真相？！ど、どういう意味…？！」

メリー「あ、それはその…ごめんなさい！それでは！」

メリーは慌てたように消え去っていった。

真相、ここから出るヒント。私にはメリーがわざと言ったような気がするんだが…

ウルフ「早く次の狼を決めるぞ…」

コウ「おい、このゲームの真相って何のことだ？」

ウルフ「それは…お前達はすでに知っている」

タクヤ「だからどういう意味だよ！」

ウルフ「それは自分達で気づけ、そうでなければ意味がない…」

…まぁ逆にそこでウルフが話したらそれこそ誘拐の意味がなくなるわけだからな

ここから出るも、このゲームも自分達次第って訳か。