【狼ゲーム】アイツと一緒にするな。 (ページ28)

今日:25 hit、昨日:2 hit、合計:4,672 hit

▽ ページ28

リツ「…でも、もう確定でいいんじゃね？」

サトル「私も特に異論はないよ」

そうしてみんなはタクヤさんが狼だという結論で話を終わらせようとしていた。

でも、このままだと罪のないタクヤさんが殺されてしまう。

それだけはなんとか…

「ちょ、ちょっと待ってよ」

しかし、そんな状況を変えるように1人が声を上げる

その声の正体はユキナリだった

ユキナリ「タクヤさんにはアリバイがあるはずだよ」

タクヤ「アリバイ？ああ…そうだったな、俺が1人の時にオサムさんが来た」

オサム「たしかに、私が行ったとき彼はちゃんと警備されていました。
それにその場で立ち話を10分以上したので…彼が1人でいた時間はほんの数分ですね。」

タクヤ「ほらな…！それにタケオさんがいつ帰ってくるかもわからない。そんな状況で殺人なんてできるわけないだろう…！」

コウ「まぁ…それはその通りだな」

とりあえずこれでタクヤさんの疑いは晴れたか…

あとは本当の狼を炙り出すだけ。

リツ「じゃあ武器庫のナイフも使われてないって事か？」

ミサキ「他に刃物のかあったやろか？」

マキ「あっ、私廊下でこんなもの拾ったんだけど…」

そう言いながらマキさんが出したのはガラスの欠片。そこにはメモリが書いてある。

間違いない、これは注射器…

だだ、その前に傷口の話からしないとな…

リツ「流石にそのサイズじゃ人は刺し殺せないだろ」

マキ「そうだよね…」

ユキナリ「あのさ…ミホさんは本当に刺殺されたのかな…？」

リツ「はぁ？！胸から血を流して死んでたんだろ、刺殺されたに決まってるじゃん」

『…A10、B10、O7、AB10、計37。ミホさんの遺体には傷口はない。この意味わかるか？』

リツ「意味わかんねーけどさ、なんで傷口がないって言えるんだよ！もしかしてお前が狼なんじゃねーの？」

『私に犯行は無理だな。セ◯ム(コウ)に監視されてたから、アリバイもあるし。』

コウ「はぁ…確かに俺はコイツが怪しい行動をしたから監視してたな」

怪しい行動とは失礼だな。私だってコウを監視してただけなんだが？

『傷口はみなさんが遺体捜索しないから仕方なく1人で見ただけですが？』

リンタロウ「そういえば、シャワールーム来た時に遺体の傷を1人で調べたって言ってたね♪」

ユキナリ「言ってたね…」

まさかここでヘイトが向くとは思わなかったが、コウとリンタロウのおかげでなんとかなった…

そろそろ狼を炙り出せそうだな。