【狼ゲーム】アイツと一緒にするな。 (ページ27)

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ユキナリ「ちょっと待って、俺タケオさんがトイレにこもってたって聞いたんだけど」

やっぱりそうだったよな。

ユキナリと一緒にリンタロウからその話を聞いたから確実だな。

リンタロウ「あぁ…そうだったね♪」

タケオ「そっ、それは…実は昨日突然腹が痛くなってな」

コウ「トイレにこもっていたのはどれぐらいの時間だ？」

タケオ「はっきりとは覚えていないが20分ぐらいだな…」

リツ「なっが！」

タケオ「仕方ないだろ！急に腹を壊しちまったんだ！」

コウ「ということは、1人だけ20分もの間刃物を自由に扱うことができた人物がいるという事になるな」

そう言いながらコウはタクヤさんの方を見る。

他の人たちの視線もだんだんタクヤさんへと向いていった。

タクヤ「…は？俺？俺は刃物なんか持ち出してねぇよ！」

しかし、他のみんなは勝手に犯人をタクヤさんだと決めてしまっていた。

そしてそれぞれが根拠のない理由で狼だを言い張っている。

とりあえずアリバイがあることを伝えたいから静かにしてもらいたい…

『一回静かにしてください』

リツ「本当か？何か顔が焦ってね？」

サトル「20分あれば犯行可能では？」

みんな一斉に話してるせいでうるさいし声が届かない…

お願いだから静かにしてくれ

『みなさん静かにしてください…！』

タクヤ「俺は何もやってねぇって！」

チエ「よく見たら悪人顔ですよね？処刑確定です。早いこと処刑しましょう…」

タクヤ「何、無茶苦茶な事言ってんだよ！」

本当いい加減にしてくれ…

『…うるさいっ！！粛清に！！！』

私が今までに出した事ないぐらい大きな声で叫んだ。

その声に全員びっくりしたようで、いつの間にか静かになっていた。そしてそれぞれが私に顔を向ける。

チエ「ひっ、すいません…」

『はぁ…いい歳した大人がそんな一斉に大声で話すとか馬鹿ですか？いや馬鹿です。
せめて発言は一人一人してください。それと他の意見も聞いて、自分の意見だけで物事を決めつけないでください。
…小学校の時にそうやって習いませんでした？習ってなくても常識ですけどね？』

ミサキ「あ、えっと…ご、ごめんな？？」

『いえ、こちらこそ失礼しました。』

キツく言い過ぎた。みんな明らか怖がってるぞこれ…

こういう所治さないとな…