【狼ゲーム】アイツと一緒にするな。 (ページ3)

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▼Encounter ページ3

…。

………。

『…ここはどこだ？？』

気がつくと私は真っ暗な部屋にいた。

でも、なんでこんな場所にいるんだ？

『私の名前は相田A、年は17、玲瓏学園に通う高校生…』

よかった、記憶喪失ではない。確かあの時は公園を歩いてたら後ろに人がいて話してる途中に気絶させられたんだっけ。うん、どうやら記憶いじりも無さそう。

でも、あの時に誘拐犯の顔は見れなかったな…

でも、こんなところでうじうじしていても仕方ない。とりあえずここから出よう。

この部屋を出るにはまず明かりをつけなければなにも始まらない。

とりあえずスイッチを探すことにした。

…のだが、壁伝いに歩けば簡単に見つかった。

カチッ。

『眩し…』

急な光に目をやられながらも、うっすら開いていくとすぐ真横に扉があった。

『犯人誘拐する気あんのかなこれ…』

そう思いながらもドアノブを回した。

しかし、ここで緊急事態発生。

そう、ドアが中々開かないのだ。

もしかしたら鍵が必要なのかと思いドアを見るも、鍵穴らしきものはない。

部屋には椅子しかないので、ドアの立て付けが悪いのだと確信するのにそう時間は掛からなかった。

『さて、どうすればいいのか…』

私に出た選択肢は３つ。
一つ、ドアの向こうに人がいると信じて向こうからも開けてもらう。二つ、椅子をドアに向けて思いっきり投げつける。三つ、助けが来るまで待つ。

しかし、一は人がいなければ詰み。扉の向こうに誘拐犯しかいない可能性だってある。二は音が出るし目立つ、脳筋のやる事。3は明らか非効率、助けが来る前に死ぬのは明らか。

悩みに悩んだ結果、結局1にかける事にした。

コンコンコンコン…

『すみません、誰かいませんか？？』

…まぁ誰も出ないk「どうしたんですか？！」

出るんかい。これは運がいい…のか？

『ドアの立て付けが悪すぎて開けられないんですけど、そっちからも開けてもらえませんか？』

「わかった！今開けるな！！」

そう言うとドアの向こうの人は必死にドアを開け始めた。

ガンッ、ガンッ…

しかしドアは中々開いてはくれない。

その後も同じ方向に引いてみたりもしたが、結局ドアが開く事はなかった。