▼Mischief ページ17
コウさんの後をつけて着いたのは物置。
中に入ると、コウは色々と物を探索していた。
私は忍足でコウの背後に立ち、さっき拾ったものを首に当てる
コウさんは一瞬焦った顔をしたが、すぐに落ち着いた顔になった。流石コウというところだろう。
コウ「…なんのつもりだ?」
『さあ、なんだと思う?』
コウ「お前が今回の狼か」
…まぁ普通の反応だ
『…そうだと言ったらどうするつもりだ?この状態なら、お前はもう手遅れだが。』
コウ「はぁ…随分と舐められたものだな?」
そう言うとコウは私の腕を引っ張り、ナイフを私の手から奪い取った。そしてそのナイフを私の首に当てる。
なるほど、正当防衛か。
…これ以上続けると本当にわたしが殺されるかもしれない。
『……ま、私が本当に狼ならこんなバレやすい殺し方はしないけどな』
コウ「………はぁ?」
よし見れたコウの間抜けズラ。でもこういう時に限ってマキさんいないのなんでだよ…
という事で、一瞬の焦った顔と、最後の反応以外は特に何も面白い事がなかったので普通にネタバラシをしよう。
_______遡る事、数分前。
『…すみませんが私も一人でさせていただきます。』
とりあえず私はこの部屋を出る。
そして、足音の聞こえる方に向かって歩いていった。
…にしても、普通に監視していても何も面白くないよなぁ。
そう考えた私は、一旦コウの尾行をやめて植物室に向かった。
…あれ、これは?
私はふと足元を見る。そこにはオモチャのナイフが落ちていた。
これは100均とかでもたまに見る、押すと引っ込むタイプのよくドッキリに使われるものだ。
『…いい事思いついた。』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
[アイテムヲ入手シマシタ。]
オモチャのナイフ
一見ナイフのように見えるが、押すと引っ込むドッキリによく使われるオモチャだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これで狼のフリをして背後を取れば、あのコウでも驚かす事ができるのではないかと考えたのだ。
…そして現在に至る。
31人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ