▼Report ページ15
タケオ「さあみんな、何を見つけたか報告して欲しい」
しばらくの雑談タイムを終えた私達は、さっきの探索の報告をする事となった。
ところで、なんでタケオさんが仕切ってるんだ…??
リツ「出られそうなドアとか窓は全然なーし」
コウ「一階にはシャワー室やキッチンがあった。」
食料はあるんだ。これで餓死の心配はなくなった。それにシャワー室があるなら体も清潔でいられる。
普通にここで生活できそう…
マキ「2階にも特に出られそうな場所はなかったんだけど…凶器になりそうなものや薬品を置いてある場所があったんだよね。
まるで私達に“使え”と言っているみたいに」
その場所は私も一度確認した。確かに使ったら即死するような危険なものばかり置いてあったな…
ミサキ「さ…3階にも出られそうなとこはなかったわ。ただ学校の教室みたいなとこがあったんだけど…」
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『“羊たちへ。君達は本当の自分に気づいているか?”…羊たちって私らの事だよな?』
コウ「本当の自分?どういう意味だ?」
リンタロウ「ここから出るヒントかな♪」
『…なっ、なにこれ…』
その時私は見つけてしまった。
学校くるな、ウザイと掘られた机の上に飾られた花瓶
その机の中に入った色紙
そこに書かれた“ユウヤ”
これは紛れもなくアイツの物。
この色紙は私の家の奥底に眠ってるやつだ、何でこんなところに…?
コウ「ユウヤ…?」
サトル「この中に“ユウヤ”なんて人いないですよね?」
ミホ「悪戯だとしたら本当に悪質だわ…」
違う、これは悪戯でも何でもない。犯人は本気だ。
…だとしたらここにいる全員が“あの日の事件”に関係している?
ミホ「Aちゃん、貴方顔色悪いけど大丈夫?」
『いえ、大丈夫です…』
ミホ「そう…もし何かあったら言ってちょうだいね」
『はい、ありがとうございます…』
他の人からもわかるぐらい顔色悪くなってたんだ。
一旦この事を考えるのはやめた方が良さそうだな…
ミサキ「その後探索してたらこんなものも落ちてたんやけど…」
『それって…』
サトル「私の患者カルテじゃないか!!!」
やっぱり。あの色紙といい、このカルテといい、犯人は確実に私達の情報を把握している。
…このままだと私は、真相を知ってる奴に殺されるかもな。
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