検索窓
今日:13 hit、昨日:10 hit、合計:78,373 hit

ページ36

「いいねーその顔。生気が宿らないその目、俺好みだ...」
「俺から先やらせろよ!」
「は!?ずりぃぞ、ここはじゃんけんで決めようぜ!」

いいからさっさと終わらせて欲しい。でも沖矢さんに合わせる顔がないな。
汚れた私なんて見て欲しくない。今日はどこへ帰ろうか。
そうだ、ホテルに行こう。お金はあるし。

3人の男が距離を詰めてくる。いよいよ始まるのか
もう考えるのが嫌になった。
そうして全てをシャットダウンしようと目を閉じる。

「そこまでです。」

閉まっていたドアがガラガラと開く。
その聞き覚えがある声で一気に現実へ引き戻された。
まさか、本当に助けに来てくれたの?
こんなドラマのような、漫画のような出来事が...
電気の光がメガネレンズを照らして目元が見えない。

「おっと...見つかっちまったか。」
「よお、彼ピッピさん。お前も混ざるか?」
「行きましょうAさん。立てますか?」

沖矢さんは彼らを無視して私の元へ来る。
片膝をついて手を出してくる紳士的な行動に、本当に沖矢さんなんだ。と再認識させられた。

「ひゅー、王子様だねぇ。でも邪魔すんならぶっ飛ばすぞ。」

沖矢さんの肩に手が置かれた。
そして、私の手の甲にキスを落とし...キス!?!?

「もう少し、待っていてくださいね。」

スっと立ち上がり、3人と向き合った。
3対1なんて卑怯だ。沖矢さんがどれくらい強いのか分からないけど、大丈夫なのだろうか。

男3人はニヤニヤしながら沖矢さんの出方を伺っている。
しばらくお互いを牽制しあっていると、やがて男1人が仕掛けてきた。

シンプルな右ストレートの拳、それを避けて沖矢さんも腹をめがけて殴るが、防がれてしまう。
だがそれを予期してたかのように回し蹴りを食らわせた。
蹴りを防ぎれなかった男は飛ばされて背中を叩きつけられる。
残り2人も同時に攻撃を仕掛けるが、いとも容易く華麗に避けて殴りと蹴りを器用に食らわせた。

そうして数分も経たないうちに男3人はボコボコにやられて、覚えてろよ!など小物が言う捨て台詞を吐き散らしながらこの場を去っていった。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (52 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
185人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

れりー - ガニモスさん» はじめまして。応援ありがとうございます。続編もよろしくお願いします。 (2022年5月15日 18時) (レス) id: 81bbceea4f (このIDを非表示/違反報告)
ガニモス(プロフ) - コメント失礼します。いつも楽しく閲覧させていただいております。今後も更新頑張ってください。 (2022年5月11日 23時) (レス) @page39 id: 641fd1fa7b (このIDを非表示/違反報告)
月雨(プロフ) - れりーさん» ベルベットというお酒があるのですね!勘違いをしてしまい申し訳ございません!これからも更新頑張ってください!応援しています! (2022年5月11日 15時) (レス) id: cfd9189861 (このIDを非表示/違反報告)
れりー - 月雨さん» 即座に直しました。教えてくださりありがとうございます!ベルモットではなくベルベットというお酒を見つけて名付けていました。紛らわしくて申し訳ございません。これからもよろしくお願いいたします。 (2022年5月11日 1時) (レス) id: 81bbceea4f (このIDを非表示/違反報告)
れりー - 花音さん» はじめまして。ありがとうございます。応援ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。 (2022年5月11日 1時) (レス) id: 81bbceea4f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:れりー | 作成日時:2022年5月5日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。