【名探偵コナン】自己評価低めの女子大生を沖矢昴が褒めていくことでプラマイゼロにする話

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なんやかんやあって、3日ぶりの講義はやっと終わった。
正直講義よりも沖矢さんとの関係について答えるのが結構疲れた気がする。
でもこれで、ちょっとは落ち着くといいけど。

ヴー、とバッグからバイブ音がなる。
確認してみると沖矢さんからで、外で車を停めて待っているとの事だった。
今日は昼から夜までの講義だったんで、外は暗くなっている。
既に大学内は人も少なくなってきて、少々不気味さも伺える空間も今では慣れた。
今日は確か、クリームシチューだったっけ。
疲れた体にクリームシチューを摂れるなんて嬉しすぎる！って顔が緩んでると思う。

だから気づかなかった。
浮かれた頭で後ろから襲われることなんて対処できなかった。

｢んぐ、！？｣
｢へへ...確保〜｣
｢ナイスー！Aちゃん、もう逃げられないよ...｣

口を即座に抑えられ叫べなくなり、逃げられないように後ろから抱きしめられる。
やばい、これ、前にも...！
朝に感じてた嫌な予感はこれだったのか。

生憎、お母さんからはまだ護身術を習っていない。
だから振りほどくにもがむしゃらにドタバタするだけでは無理だった。
まして女の力じゃ男の強い力に勝てるわけがなく...
耳の近くから気持ち悪い男の吐息が感じてただただ恐怖で身が震える一方だった。

なんとかスマホを出して沖矢さんに掛けようとするも、それを気づかれて没収された。

｢酷いなぁAちゃん。浮気するなんてさ｣
｢意外とヤリマンだったりする？最近流行ってるよね〜清楚系ビッチ｣
｢もう二度と他の男に乗り換えられないように俺達の体を刻み込んでやろうぜ〜！｣

いいねー！と盛り上がる男
やっぱり、彼氏だって公表しなきゃ良かったんだ。
この前はたまたま外で、たまたまお母さんが通りかかったから良かったものの、ここは人気のない大学内。
怖くて抵抗のできない、声も出せない状況の私を連れて今日はもう誰も寄り付かない小さな教室へ連れて行かれることだろう。

・→←大学内にて

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