桜の木の下で (ページ11)

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桜の木の下でページ11

全ての教室巡りを終えたあと、まだ時間もあったのて、また校庭に戻ることにしました。
今度は、実際に庭まで行くことにしました。
朝の校庭は部活や遊びで賑わっていました。
しかし3人はそんなものに気にもかけず、真っ直ぐ草花が植えてある校庭の端っこの庭へ向かいました。
3人が注目したのは、大きな桜の木でした。
堂々と、凛として咲いていて、花の一つ一つ、花びらの一枚一枚が整っていて。綺麗でした。
優しい感じがする中、何処か強いところも見られるこの桜の木を見て、3人は無言で微笑み合い、桜の木の下ヘ歩きました。
「ちょっとここでゆっくりしない？」
彩が言いました。
「賛成」
咲とあんはゆっくりと答えました。
3人は桜の木にもたれるように座って、目を閉じました。
3人は頭の中、いや、心の中でここまでの想い出、これからのことを思い描きました。
ゆったりと時間が流れました。
3人は目を開けると、ゆっくり立って、静かに教室に戻りました。
本当に平和な時間でした。