距離感に問題あり。【五条悟】

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「 東京観光楽しかった〜!! 」





東京観光を終えたころには、
あたりはすっかり暗くなっていた.





「 東京最高…クソ田舎とは大違いだわ.
Aさん、今度は2人でゆっくりお買い物行こう！ 」


『 うん. ありがとうね野薔薇ちゃん 』





東京観光を存分に満喫した様子の虎杖くんと野薔薇ちゃん.
嬉しそうな顔を見ると、こっちまで嬉しい気持ちになる.





車を降りて、
高専へと戻っていく3人の後ろ姿を見送る.










『 …悟はいつまで乗ってるの？ 』





虎杖くんたちが降りたにも関わらず、
助手席に座る悟は一向に降りようとしない.










「 家まで送ってよ 」





あ、やっぱり.
絶対言うと思った.





『 家まで飛べるでしょ 』

「 え〜、たまにはゆっくりドライブデートでもしようよ 」





なぁにがドライブデートだよ、
とツッコミたいところだけど、敢えて無視した.






自分で帰るのがめんどくさいだけなんだろう.
いつものことだから、察してはいたけど.










何を言っても降りないことは知っているから、
チェンジレバーをドライブにいれた.





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車を進めること10分.

車内にはBGMもなく、静寂さが降りていた.









「そういえば、Aも買い物楽しんだみたいだね. 」





その静寂さを破るように、悟が口を開いた.





『 うん. 野薔薇ちゃんが色々と教えてくれて. 』





最近の女子高生ってすごいな.
トレンドに詳しいし、何よりオシャレさんだ.








「 へぇ.
…じゃあ、今度それ着て僕に会ってよ. 」





『 …は？ 』





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