.11 ページ11
.
キリのいいところで午前中の事務仕事を終え、
昼食を摂っていた時だった.
「 お疲れサマンサー.
Aいるー？ 」
『 …うわ、また来た… 』
本日2度目の登場に、
思わずそんな言葉が零れる.
「 あれ、お昼中だった？ 」
『 そうだけど… 今度は何？ 』
「 悠仁たちに任務入ってさ〜. 送迎頼みたくって. 」
要件を軽く言うと、デザートのさくらんぼを勝手につまみ、口に放る悟.
それ、最後の１個だったのに.
とりあえず悟の要件に頷き、
急いで弁当箱をしまい、席を立つ.
『 …場所は？ 』
「 八王子の廃病院.
僕も同行することになってるから.
まぁ、任務を遂行するのは1年生3人なんだけどさ. 」
簡単な情報をメモしながら、廊下を歩く.
『 分かった.
……てか、さっきから何やってんの…？ 』
さくらんぼを食べたかと思えば、ヘタも口の中に放っては(喋りながら)口をもごもごとさせていた.
ヘタも食べるんかいって内心つっこんでいた.
「 これ 」
悟の口の中からは、
結ばれたさくらんぼのヘタが出てきた.
『 … え、何？ 』
「 知らない？ 」
『 いや、だから何が？ 』
「 んー、……Aにはまだ早いかー 」
あ、はぐらかしたな.
結ばれたさくらんぼのヘタに何の意味があるのか、
話す気はないのだろうか＿＿.
「 まぁ…、
いつかは教えてあげるよ 」
自分の唇に人差し指を押し当て、薄く笑う悟.
その仕草がどこか
ほんの少しだけ、ドキリとした.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3063人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
１ - さくらんぼの意味初めて知ったょー！ありがとうございます (11月15日 20時) (
レス) @page41 id: 053afa639a (このIDを非表示/違反報告)
眠民。＿ねむみん。 - ついに呪術廻戦がクライマックスに突入してきているので見に着ました!最高でした‥ごじょ先すぎる!神作品をありがとうございました(;o;)初コメ失礼しました~ (10月18日 23時) (レス) @page41 id: 03ba19f866 (このIDを非表示/違反報告)
ウェイ - 時差逆っすね！ (2022年7月8日 21時) (レス) @page31 id: 8d2462e088 (このIDを非表示/違反報告)
。 - 31頁、時差が9時間で日本時間が13時なら、ロンドンは朝4時では？ (2022年4月14日 12時) (レス) id: 187eeca209 (このIDを非表示/違反報告)
酩酊午前零時(プロフ) - 尊すぎて死んだ（萌死）した人はこちらです (2021年1月17日 14時) (レス) id: 7b67aadb95 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まっちゃろん
| 作成日時：2020年11月20日 14時
