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「平気ですっつぇえ？！」
ヤバいこいつドSだよ…傷口にタッチしてきたよ…！！
私の反応を鼻で笑い、陣平は前屈みになった私をよっと姫抱き
「平気のへの字も感じねぇ」
「じ、陣平くん…貴方良心というものをどこかで忘れてきたの…？」
「あ？聞こえねぇ
おら、教えろ」
エントランスに着くや否やキー番号、階数もろもろ伝えて、数分
とうとう我が家の玄関前に到着
私の手から鍵を受け取った彼はなんの躊躇もなく開けて上がった
「ほー…ほんとに一人暮らしなんだな
医療キットもちゃんとあるじゃねぇか」
私をベッドに寝かせて側に置いてあったローテーブル上のそれを手に取る
ただ、安室が書いたメモを凝視した陣平
「A、アンタ一人暮らしだよな？」
「そーです
薬剤師さんにお願いしたんです、手順書いてって」
「ふぅん
とりあえず、傷口見せろ」
「やだえっち」
「はぁ？もう1発いっとくか？
どうせ位置は脇腹付近だろ」
怖いよ、この人怖いよぉぉお
泣きそうな気持ちを抑えてワンピースの肩紐を下にずらし、Tシャツを胸下まで捲る
安室が張り替えてくれたガーゼは、すでに血みどろだった
彼は手際良く私のガーゼを取り、綿に消毒液を垂らし血を拭うと、私を睨んだ
「…そ、そんなに見つめられると照れますよ」
「青ざめた顔で言うセリフか？
そんで、この傷どこで作ったやつだ？」
「ちょっと昨夕ヤンチャしてたら土手っ腹に穴開けちゃって…てへ」
「銃創だろ、この跡は」
「最近のエアガンは威力がさぁ」
そうすっとボケた私に、陣平は構わず私の上に跨り、声のトーンを下げて再び問うた
「アンタ、何者だ」
手は頭上で拘束され、サングラス越しに見える彼の瞳が私を冷たく見下ろした
シンと静まり返った部屋が妙に不快で、私は彼の視線から逃げた
「陣平くん、痛いです」
「答えてくれたら離れてやる」
私と彼の静寂を破ったのは、ワンピースの中の携帯だった
マナーモードの振動が続いてるのを聞いて、陣平は私の携帯を取り上げ開いた
「出ていいぞ、このままで」
きっと埒があかないと判断したんだろう
ついでに私の交友関係も知ろうと許可を出したに違いない
今の状況に構わず、ディスプレイの安室の文字を確認して通話ボタンを押した
「もしもーし、安室？どしたの？」
＜Aさん、今家ですか？キチンと安静にしてます？＞
「うん！ずっとベッドに居たｯよ"っ"」
陣平が私の傷をタッチしやがりました
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みんじろう(プロフ) - RIOさん» RIOさん、コメントありがとうございます！好きなものが増えて手に追えなくなってはいますが、映画を鑑賞し感情爆上げにしてきます！！最新のはレンタルが出たら…！！すぐに見たいです！！！ (2022年5月30日 9時) (
レス) id: acc7c19a08 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 小説読ませてもらっています！更新待ってます！！ (2022年5月29日 23時) (レス) @page31 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みんじろう | 作成日時：2020年10月27日 10時
