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「って私お風呂入れてないよ
シャワー浴びるから離れて」
彼の逞しい胸板と腕に挟まれ身動きがとれない
暴れると傷も痛むし、大人しく彼の上で腕が解かれるのを待った
「気を失ってたので、僕が丁寧に清拭しました
シャワーの必要もありませんよ
ガーゼも貼り替え済みです」
「もうお嫁にいけない」
「いかせませんよ、何処へも」
しくしくと泣くフリをしている私に、安室はヨシヨシと私の頭を撫でる
「許してくれるのなら、僕は貴女と何もかもを捨てて…そして僕らを誰も知らない国で生活したいです」
「私Wi-Fiとか飛んでないと嫌だよ
後便利なオーブンレンジも」
「前者は難しいですが、どんなゲテモノ食材も、僕の腕で極上の料理にしますよ」
「やだ
一生アイスクリームの方がマシだよ」
「甘い蟻、知ってますか？ミツツボアリって言うんですけど…」
「安室はそんなに虫食わせたいのか私に」
「…Aさんの悶えながら食べる姿、可愛いでしょうし」
「やめてー？そんなメンタルゴリゴリに削られる罰ゲームで悶えさせないで？
なんかもう安室の腕前だからってうんこ味のカレー食わされる気分だよ
想像するだけでだめだわ」
「ほら、身体に響きますから大人しくしててください」
「だったらお黙り」
彼が静かにふふ、と笑いながら私の背を数分、とんとんとリズム良く叩く
それがとても心地よくて、再び私の意識が途切れそうだった
けれど、微かに感じた彼の身体の震えで眠気は遠のいた
その震えはまるで笑いを押し殺すように見せかけていて
泣いてる気がしたのた
すると
ﾎﾟﾀﾝ、と何かがシーツに落ちた音がした
間を空けて、その音がまた聴こえる
私は腕を上げて彼の輪郭をなぞり、恐る恐る頬へと指先を伸ばした
「安室、泣いてるの？」
力の入った彼の腕が、私の質問に対して肯定しているみたいで、私は半ば無理やり身を起こして彼の顔を見下ろした
「返事がない、ただの屍のようだ」
「、屍になりかけたのは、Aさん…貴女の方じゃないですか」
「なってないし、なるつもりもない」
目には溢れんばかりの涙が溜まっていて、なんとなく、その理由がわかった私にはとてつもない程の罪悪感に襲われた
そっと、頬を 撫でられる
彼の潤んだ瞳から、また涙が目尻に沿って零れ落ちた
「僕の独り言、聞いてくれますか？」
「…うん」
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みんじろう(プロフ) - RIOさん» RIOさん、コメントありがとうございます！好きなものが増えて手に追えなくなってはいますが、映画を鑑賞し感情爆上げにしてきます！！最新のはレンタルが出たら…！！すぐに見たいです！！！ (2022年5月30日 9時) (
レス) id: acc7c19a08 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 小説読ませてもらっています！更新待ってます！！ (2022年5月29日 23時) (レス) @page31 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みんじろう | 作成日時：2020年10月27日 10時
