255 ページ5
.
皆さんの姿をモニタ越しで拝見して。
さっきまで画面の向こう側に居たはずなのに、すぐあちーって言いながら戻ってくるのが不思議でたまらなかった。
すぐに衣装を脱いでスタッフの方に手渡して、自身の服に着替えたり靴を履き替えたりしているのを眺めて。
深澤「ごめん、そろそろ移動する！」
深澤さんに声をかけられて慌てて荷物を手に持った。
皆さんの忘れ物が無いかチェックして、小走りに駐車場へ移動して乗り込んだ車。
行きとは違って、全員で乗れる中型車。
運転を名乗り出れば良かったかな、と思いつつ。
車に乗り込んで、誰かの息を吐く音が聞こえると、次々に緊張を解くような声が聞こえた。
ようやく一息ついた、という表現がまるでぴったりだ。
阿部「ごめんね、バタバタさせちゃって」
向井「これからな、カウントダウンコンサートやねん」
「え、すごいですね」
深澤「打ち上げとかあるし、なんだったら先帰ってる？」
ラウール「え！一番にあけましておめでとう言えないの？僕嫌だよ！」
「では、終わってご挨拶させ頂いたら帰りますね？」
渡辺「あんな時間に？ひとりで帰すの？無理じゃん。俺も帰る…って言いたい」
宮舘「…まあ、言えないよね」
阿部「でもひとりは心配だよね」
ラウール「どうせ僕打ち上げ出れないから一緒に帰ろっか？」
目黒「ずる」
佐久間「まあ、でも、ひとりで帰るよりはね、うん」
岩本「なるべく早く帰るから、帰りはラウールと帰っといて？」
「はい、わかりました」
深澤「年末感やばい。あ、良いお年を！」
岩本「遅くね？」
深澤「いや、まだ年内だから！セーフ」
「たしかにそうですね。良いお年を」
深澤さんの真似をするとすぐに同じように良いお年をー！と返ってきて。
年が明けてすぐにおめでとうございます、と告げられるのが楽しみになってきた。
年内も新年も一緒にいられるなんて、思ってなかったから。
ひとり寂しく年変わる前にはベッドの中で眠っているんだろうな、って。
コンサート会場に着いてもバタバタと駆け回る皆さん。
テレビでの中継も入るようで、裏方を支えるスタッフさん方もピリピリしているように感じた。
深澤「挨拶行ってくるけど、眠かったら寝ててもいいからね？」
阿部「お腹空いたらあそこにケータリングあるから持っておいで？」
向井「お年玉もらってくるわ！」
岩本「いや、せめて年明けてからな？」
皆さんを見送って、ひとり残る室内が妙に広く感じた。
.
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←254
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1453人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
monyo0215(プロフ) - 初めまして！私も一気読みしちゃいました！素敵な物語です。続きが更新されることを願っております。 (2022年8月10日 22時) (
レス) @page5 id: 061c58c017 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 初めまして。一気読みしてしまいました。沼です。ドハマりです。更新停止中なのがとても残念です(T_T)またいつか続きが読めたら嬉しいです(*^^*) (2022年4月6日 4時) (レス) @page5 id: e7fabaa284 (このIDを非表示/違反報告)
あー(プロフ) - この後何か起こるかどうなのか気になります！ また更新してくださることをお待ちしております。 (2021年10月9日 1時) (レス) @page5 id: 4f75597ed5 (このIDを非表示/違反報告)
紗由理 - キュンキュンしました！ (2021年7月21日 17時) (レス) id: 6b150297e7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - 皆過保護で、更にストまで出てきて胸キュンキュンしんどいです！けど幸せ！イチから読み返して毎日読むことにします笑 ストレス発散にもなりますし、ときめき補充出来てます笑 (2021年7月11日 13時) (レス) id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すぽんじ。 | 作成日時：2021年7月10日 23時
