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マネージャーさんのお車に乗りこむ姿に何度も手を振って見送った。
岩本「あいつは本当にわがまま言わねえな」
「岩本さん、頭が、」
私の頭を肘掛のようにされているから、ぐらぐら揺らされてしまっていて。
岩本「ごめんごめん。そういえば、A、滝沢くんと随分距離が近かったように見えたけど？」
「え、？いつですか？」
岩本「ついさっきまで。ラウールにも簡単に抱きつかせないで」
そう仰る割に、ご自身は簡単に抱きついてこられるのだから。
佐久間「照ばっかりずるい。俺もAちゃんぎゅーする！」
深澤「俺もする」
目黒「並ぶ？ここ、順番で」
渡辺「今何人待ち？」
阿部「いや、アトラクションじゃないんだから」
宮舘「とか言って並ぶんだね」
向井「これなんの列なん？」
滝沢「お前らいつもこんな事してんの？」
何やら岩本さんの後ろに列が見える。
「岩本さん、これ、なんの列ですかね。なぜ皆さん一列に…？」
岩本「…ああ、なるほど。ふっかふっか、これおひとり様一回のやつ？」
深澤「え、どうする？でも遅くなるよ、時間」
渡辺「あれにしよ、並んでんのもあれだし、時間決めてツーショットタイム」
佐久間「たまにはいい事言うじゃん。じゃあ照おしまーい！次佐久間さん！10分くらい？」
私の知らないところでどんどん進んでいく何かしら。
文句言いながらも退いた岩本さんにすっぽり隠れていて声しか聞こえなかった大介さんが姿を現した。
佐久間「Aちゃんあっち言ってお話しよー！」
お酒のせいか赤くて熱い大介さんに手を引かれ。
椅子に座らされてぴったり隣に椅子を持ってこられた。
「え、今なんの、お時間ですか？」
佐久間「Aちゃんを一人占めできる時間！」
本人の確認なしにそんな事が決まっていたのか。
まあ、皆さんとお話できるのは嬉しいから良いのだけれど。
佐久間「はい、ビール！好きでしょ」
「ありがとうございます。大介さんはジュースですか？」
佐久間「ん、あんまり強くないからね。流石に自分の限界知ってる〜Aちゃんみたいに強かったらいいのに」
「あんまり顔にも出ないので、学生時代はよく飲まされましたね…なので一概に良くはないですよ」
飲めない女性らしさみたいなのは皆無だし。
佐久間「楽しくが1番だからね。Aちゃん手、繋ごー」
差し出された赤い手に、自分のものを重ねてみた。
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作者名：すぽんじ。 | 作成日時：2021年5月29日 0時
