アイドルと同棲、？(仮)３

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深澤「どーだった？目黒」

「別になんでもねえよ。輪は乱すな、って言っただけ」

深澤「まあ、目黒の言わんとする事も分からんでもないけどさ。Aちゃんの前で言うのは頂けないな」

ふっかがAと目黒の方を見ながら言ってくる。
Aが俺じゃない誰かに抱かれてる姿なんて見たくないんだよな。

深澤「あ、終わったっぽいよ。めめ変な顔してる」

「ふーん。いいよ、実況しなくて。ふっかA前座らせていい？」

深澤「だめ〜そういうのはランチ会終わってからして」

ふっかならいいよ、って軽く言ってくれると思ったんだけど。
年長者っぽい事言われたら何も言えねえし。
Aも戻ってきてそのまま後ろ乗っちゃうしさ。
ちょっとくらい悩んでくれたっていいのに、なんて子供っぽいな。

A「お待たせしました」

深澤「めめと和解した？」

A「私と目黒さんは何もないですが…謝ってくださいました」

ミラー越しにAと目があって。

「ごめん」

俺も思わず謝ると、笑顔て頷いてくれた。
輪を乱してんのは俺なのか、目黒なのか。
もうわかんないんだけどさ、マジなんだな、ってのは分かった。

深澤「今日のご飯なに〜」

空気を変えるようなふっかの一言。
こいつなりの気遣いなんだろうな。

A「今日は手巻き寿司、です。好きなやつ入れて巻きましょうね」

Aがほとんどの用意をしてくれる2週に1度の食事会。
たこ焼きや餃子もそうだけれど、みんなで一緒に、を大切にしているように感じる。
優しいから、待たせるのも悪いとか考えてもいるんだろうけれど。
A的な、なんていうんだろうな、家族に近付こうとしている、感じ。

Aの口から家族の話題が出ることはほとんど無いけれど。

深澤「そういやさ、Aちゃんてずっとこっちの人？」

タイミングよくAのルーツになりそうな話し。
人の心読んだ？なんて思いながらミラーで確認するけど、本当にただの雑談程度の気しか無さそうだ。

A「元は四国の高知出身なんです」

深澤「そうなんだ！そう言えば聞いたこともないけど、実家に帰ってる感じも無かったしさ。そりゃこっちに家族居るなら照ん家居ないよな」

高知か。そうなんだ。

A「そうなんです。水が綺麗なところなんで、機会があれば、ぜひ」

深澤「いいね、お酒も美味しんだろうなあ。あ、だからお酒強いのか」

「いやいや、そんな事はないですよ！」




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