希望は何処に ページ18
八乙女視点
何が起きたのか分からなかった
薮が、山田の握る拳銃を自分の右肩にあて、引き金をひいた
その弾は薮の右肩を貫通し後ろにいたナル先生の、同じく右肩にあたった
っ…!
薮はスローモーションで倒れてゆく
ナル「う、っ…、いってぇ…自分を犠牲にしてでも俺を捕まえたい、ってことね。わざわざ俺の利き腕の右まで狙って…さすがだよ、宏太…!あっはっは!」
ナル先生が高笑いする
八「や、ぶ…?」
動かない薮を抱き起こす
脇腹の傷も開いており、至るところから出血している
薮「〜〜っ!ぅ…はぁ、はぁ」
荒い呼吸で苦しそうな薮
山「ぅわああああああっ!薮くん、薮くん!…やぶぐんんん!!」
山田が拳銃を落とし急いで駆け寄る
山「お、俺が…!俺が…ぁあああああああ!」
ナル「まだしんじゃいないだろ。大げさだな」
伊「…てめぇ…!」
伊野ちゃんが攻撃をしかける
ナル先生は左腕だけで軽く応戦する
ナル「利き腕を使えない場合、体表面積を大幅に取ることにより庇うことができる。お前らみたいに頭に血が上って冷静な判断ができない奴らには十分だ」
伊「うるせぇ!…っ、うっっ!」
地面に突っぷす伊野ちゃん
ナル「宏太の次はお前にしようか?慧」
ナル先生が方足で伊野ちゃんを上からグッと踏み潰す
伊「ぐっ…ゲホっ…!」
誰も動けずにいる
薮「ぃ、の…お…!ひか、る…ぃのおを…!」
腕の中で薮が弱々しく叫ぶ
伊野ちゃんを、助けなきゃ…
分かってるよ、分かってるのに体は何で動かない?!
ナル「このまま聞け。動いたら慧は消す。俺は、ただ仲間が大切なだけなんだ。」
仲間…?
ナル先生の所属していた部隊のことか
確かあの事件の日に全員…
ナル「俺ははやくしにたいだけなんだ。仲間の…あいつらの元にいきたい。でも出来ない。本部が、上層部が憎いんだ。このままじゃ全員やらなきゃ気が済まない。いつかこうなるのは分かってた。だから…お前らを創った。俺を憎み、消してもらうために」
高「ひどい…」
ナル「それも分かってる。…怪我させてごめんな、苦しませてごめんな。…でも、もう少しで自我が保てなくなる…憎しみでいっぱいになる。そうしたら、俺は…お前らさえ…。
だから、だから…早くしてくれよ、JUMP!」
ナル先生は項垂れて、伊野ちゃんから一瞬足を離した…あとに
伊「ぐあああああっ!」
もう一度力任せに足を降ろした
ナル「……」
?!
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夜空(プロフ) - コメント失礼します。続編を読みたいのでパスワードを教えていただけませんか?Twitterでの送り方が分からないのでこっちに送らさせていただきます (2023年4月5日 20時) (レス) @page20 id: 3649bfdb7a (このIDを非表示/違反報告)
いちごオムライス(プロフ) - コメント失礼します!続編のパスワードを教えていただけませんか? (2020年8月16日 1時) (レス) id: b50bd95a0f (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - さくらisさん» こちらこそ、ありがとうございます! (2020年6月29日 19時) (レス) id: 0f7df2810e (このIDを非表示/違反報告)
さくらis(プロフ) - すずさん» 届きました、ありがとうございます! (2020年6月29日 17時) (レス) id: c48ed667f1 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - さくらisさん» DM送らせていただきました!届きましたでしょうか? (2020年6月29日 16時) (レス) id: 0f7df2810e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらis | 作成日時:2015年7月25日 15時