宮くんのカノジョ(仮)になりました。【宮 侑】

＃6 ページ6

『あの！説明してください！！』









近くのカフェにて。









ぎろり、と今度こそイケメンをしっかりと睨む。









イケメンは頬杖をついて意地悪に笑ってうちをみた。









侑「俺のカノジョになってくれん？」









いや、まって？









誰がここでいいですよって言うんだよ。









『いやです。』









そう言うとイケメンは呆気にとられた顔をした。









...ごめん。初めて人間らしい顔したとこみた。









侑「なんでなん？あんたいっつも俺のこと見とったやん。」









『顔はかっこいいと思いますけど！そーゆーのってお互いのことよく知ってからじゃないですか！』









うちはヘンなことを言っていないはずだ。









言っていないはずなのにイケメンはうちをバカにしたように笑った。









侑「Aはただ俺の女よけとしていっしょにおってくれたらええねん。」









.....女よけ？









今度はうちが呆気にとられた顔をしてしまう。









虫除けでいったら蚊取り線香的な？









うちに蚊取り線香になれって言うてんの？









ていうかなんで名前しってんの！









あ、らいんの名前か。









自問自答を繰り返し、やっとのことで声を発する。









『あの、女よけってどういう？』









侑「さっきのみたやろ。ほんまに喧しいねん。だからカノジョおるっていったらちょっとは黙るかなおもって。」









たしかに、さっきのはちょっと喧しい。









でもだからってなんでうちなんだろう。









うちの疑問をイケメンは察したらしく、口を開いた。









侑「Aは学校ちゃうし、制服女子高やったから彼氏いなそうやったし









.....俺のことずぅーっと見とったから好きなんかな思って。」









たしかにみていた。









でもそれはうちがイケメン観察が趣味なだけであって彼をすきだったわけじゃない。









.....さっきまでのどきどきどこいったんだようち！！

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