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もうあの日からどれぐらいの月日が経っただろう。
でもAちゃんがバイトをやめてから
ばったり会わんくなるなんてことはなかった。
現に今もこうやって、
何一つ変わらない雰囲気で話に花を咲かせている
「廉くん今日バイトは？」
カウンター越しのAちゃん
新しいバイト先は小さなこじんまりとしたカフェで
その落ち着いた雰囲気が
今の彼女にはピッタリみたいだった
廉『今日はシフト入ってへんねん』
「そっか」
ただあの日以降、
前よりも俺を頼ってくれるようになったし
平野くんのことも少しずつやけど
話してくれるようになった
廉『あのさ』
「んー？」
廉『いや、やっぱいいや』
でもやっぱりどうしても深入りはできんかった。
今も何も解決出来ていないふたり、
でも俺が口出しできる事じゃないし
俺にできることって、
俺じゃない他の誰かを想って流すその涙を
拭ってあげることぐらいやと思うから。
それってなんか、すごいバカみたいやけど
でもどんな形でも彼女の隣にいてあげたかった。
少しでもその肩の荷を下ろしてあげたかった。
廉『今日何時上がり？』
「あと1時間ぐらいかな」
廉『ん、じゃあ待ってる』
代わりになれるなんて思ってない。
平野くんの代わりになりたいなんて、
そんなこと思ってない。
思ってないけど。
.
「ごめんね廉くん、お待たせ」
廉『全然ええよ、お疲れ様』
「ふふ、ありがと」
自然となくなったAちゃんの敬語
もう、バイト先の先輩じゃないし
かといって友達って呼べる関係でもない
妹みたいな存在だなんて思ったことはないし
じゃあ一体俺たちって何なんやろうって時々思う
「今日久しぶりに家で飲もっかな」
廉『え、珍しいやん』
「まーね」
廉『滅多に飲むことなんてないのに』
「今日はそういう気分なの」
廉『じゃあ俺もAちゃん家行こっかな』
「部屋散らかってるよ？」
君は一瞬たりとも俺との未来を考えもしないんだ。
こうやって時々一緒に宅飲みをすることは
今までもあったけど
まるで想像しないし、
何も、進展しない。
廉『別にええよ』
「よし、じゃあコンビニ寄ってこ！」
廉『いつもんとこでいい？』
「うん」
でも俺にとってAちゃんは特別やから、
せめてその眩しい笑顔で
笑っていて欲しいだけなんだ。
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みう(プロフ) - 彩花さん» コメントありがとうございます！そのようなことを言って頂けて書いてよかったなと本当に思いましたありがとうございます。続編を書いた際はまたお付き合いよろしくお願い致します^^ (2020年4月13日 23時) (
レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
彩花(プロフ) - 今日この作品を見つけたのですが、面白くてあっという間に全て読んでしまいました！笑 後半は胸が苦しくなるような場面が多かったので、もう一度結ばれたあとの幸せな主人公と紫耀くんがぜひ見たいです！！ (2020年4月13日 2時) (レス) id: afdd2d5378 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - 美月さん» コメントありがとうございます！私の作品が1番だなんて嬉しいお言葉ありがとうございます。こちらこそ最後までお付き合い頂き本当にありがとうございました^^ (2020年4月12日 23時) (レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - 京本ゆいさん» コメントありがとうございます！楽しみにしてくださってありがとうございます、そして最後までお付き合い頂きありがとうございました。続編をもし書いた際はまたお付き合い頂けると嬉しいです^^ (2020年4月12日 23時) (レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - お疲れ様です！廉くん最後はやっぱり好きな人の幸せを選んだんですね（ ; ; ）お互いを想い続けられるのって素敵ですね。占ツクで見てきた中で一番好きな作品でした。更新を楽しみにしていたので、寂しいですね。楽しませていただき、ありがとうございました！ (2020年4月12日 19時) (レス) id: 4599bc1e74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みう
| 作成日時：2020年3月9日 18時
